見出し画像

日々是雑感2022/02/01

朝からこんな記事を見つけた。6年非常勤の教員をやっていた身としては気になるニュースであった。

教員の人員不足は今に始まった話ではなく、自分が大学学部、大学院修士を終えるころには表面化したり、問題となって新聞などのメディアを騒がせているのは良く覚えている。

大学学部の時の教育実習なんかは夜中の2時3時までやっていた記憶もあるが、当然その頃はそれが許容されていたとはいえず、また部活動(これも厄介だけど)を終えた後に教材研究や宿題等の対応に追われたり、そして保護者や周辺地域からのクレームに忙殺されたりと自分の時間なんてなかったから、正規教員にはなれないだろうと悟った時があった。

大学院修士終了後に務めた私立高校は帰る時間が大体わかるような非常勤講師であった。1つだけ問題点を挙げるなら生徒の自主活動で何か問題があった時の対応に四苦八苦するようなケースもあり、自分からその対応を行ったケースがある。それが学校運営で欠かせない生徒会活動だった。怪我とかではなく校舎の汚損のため、今後の活動に支障をきたすことのない様、自分から生徒会に提案して美術室で作業してもらったことがある。唯一の授業外のやりがいと言える箇所であった。その一件以降生徒会活動は美術室で作業をしてもらったが、本当に作業のしやすい環境で生徒たちが喜んでいたのを今でも忘れられない。

それも無駄な業務さえなければ過酷な業務はなくなる。

自分の中ではそう考えている。例えば校務分掌や部活動。この仕事さえなければおそらく教材研究を極めていたのだろうし、生徒の各問題も冷静に分析できたのだろうと思っている。校務分掌も部活動も専門教員の対応とすれば雇用も増えるし教師の負担も大きく減るだろうと思う。

尤も、現場をわかっていない文部科学省の役人や各都道府県の役人が率先して現場研修しているとも思えないし、現場を務めた後に省庁役場勤務ならまだ理解できるが、そういう人材すら育っていない現状に対して教育評論家やコンサルタントは分析や指摘もしていないこの状況はなんなんだろう、と感じて仕方がない。

教壇から離れてもうすぐ5年になる。

流石に非常勤であっても薄給(1コマ1万あったっけ?)ではとてもじゃないがやる気にならない。今精神疾患で療養復帰途上の状況下では教職を勤め上げられない。

教壇復帰をするなら、自分自身の生活が充実したり幸せでないと務まらないだろう。そんな気がしてならない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?