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ある教員の言葉が、私の心を切り裂いた。

私は、大阪府にある公立中学校に勤めている。

その学校には、普通学級の他に、ひまわり(仮名)という支援学級がある。

私は、そのひまわり学級の担任のうちの1人である。




4月に入り、中1の学年を受け持つことになった。

入学式を終えた2日後に、学年集会を開いた。

・「学年目標ついて」
・「中学校生活について」
など、目標や注意事項を新1年生へ伝えた。

その中の1つに
・「ひまわり学級について」
というトピックでのお話をした。

そこでは、私より先輩の支援学級担任が、生徒に向けてお話をして下さった。
熱心に仕事に取り組んでいて、私が過去に見てきたインクルーシブ教育についても「教えて欲しい」と興味を示して下さった、素敵な先生である。



しかし、そのお話の内容は、衝撃的なものだった。 



簡単に話の要点をまとめると。
・過去にひまわりの生徒をいじめた学年があった。
・ひまわりの生徒はある種、学年で1番弱い立場である。
・そんな弱い立場であるひまわりの子をいじめる学年になってほしくない。
という内容だった。

「ひまわりの子は弱い立場にある。そんな弱い立場にある子をいじめるなんて、あってはならない。」
そんな言葉を言い放っていた。




その話を聞いて、私は軽いパニックになった。

心拍が早くなり、心がザワザワした。

「ひまわり学級の子は弱い立場。」というこの言葉の応酬を聞いて、ひまわりの子供たちは何を感じるのか。。

「自分は弱い立場」と断定されたこの状況を、どう受け止めるのか。。


初めて、

教員の言葉で、

心を引き裂かれる様な気持ちになった。




「なんという、ハッキリとした差別なんだ。。。これは、人権侵害じゃないのか。。。」

私の心の中では、そんな言葉が渦巻いていた。(過剰かも知れませんが)





支援学級の生徒は、弱い立場ではない。

てか、弱いとか強いとか、

支援学級であるか否かとか、

ハッキリ言って、全く関係ない。

いじめをしてはいけないとか、それは誰に対しても同じで、どんな人間に対しても、いじめや攻撃は認められない。


そして「弱い立場です」という言葉を、生徒の前で突きつける必要があったのか?




「女性は弱いので、守りましょうね。」
「部落の人たちは、可哀想なので守ってあげましょうね。」

と優しく言いながら、差別の手を差し伸べている様だった。







皆さんは、この状況をどう思いますか?

違和感を感じるか、否か。

率直に聞いてみたいです。教えて欲しいです。

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