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ギンギラギンにさりげなく。

スマートフォン以前の携帯電話の頃、私は二つ折れタイプが苦手であった。

電話をかける為に、カチャッと開く。
メールを打つ為に、カチャッと開く。
何かをする為には、カチャッと開かなくてはならない。あの「カチャッと開く」という動作に違和感があった。

「(これから電話しますよ)カチャッ」「(これからメールしますよ)カチャッ」・・・。

「()カチャッ」には「これから私は携帯電話を使います」という宣言めいたものを感じてしまうのだ。そんなことを宣言めいてるなんて感じるのは、そこらじゅうを探しても私くらいかもしれないが、宣言めいた動作無しに、もっとさりげなく操作したいのだ。
二つ折れタイプを二機種経てそれを実感し、ストレートタイプに限る!と心に刻んだ。

世は移ろい、スマートフォンの時代。

私好みのストレートタイプがそろい踏みで選びたい放題だ!(iPhoneしか使ったことないが)
只今愛用中のカバーはレザーにスタッズが多数散りばめられた、ひとつ誤ると武器になりかねないようなトゲトゲしたやつだ。このトゲトゲが便利で、カバンの中でiPhoneを探し易いことこの上ない。

しかし。

周りを見渡してみるとどうしたことか。
家族・友人・幼稚園の保護者たち、どの人も大体手帳型のケースを使っているではないかっ!
画面保護にはいいかもしれないが、めっちゃ話し辛そうに電話で話しているじゃあないか。
ある人は蓋を本体とともに握りしめ、またある人は蓋をペロンとさせたままに。

手帳型にしてしまうと、私はまた「宣言めいたもの」を感じてしまうので、この先も画面丸出しの一択だ。
だけど、ここまで手帳型派が多いのには、何かしら理由があるのだろう。
明日、手帳型派のふたりに会うので、手帳型の魅力を聞いてみよう。
トゲトゲをカバンに忍ばせながら。

#iPhoneケース #コラム #エッセイ

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