知障万年主査

底辺出先の追い出し部屋には、民間であれば、とっくにクビになっているような屑がわんさかいる。
枯れ木も山の賑わいと言ったところか。

追い出し部屋にいた5人の職員のうち、2人が障害者だった。

そのうち目の前の席に座っていた万年主査(以下、知障万年主査)は、2つの言葉だけを駆使し、周りに仕事を押し付けていた。

そんな魔法の言葉は、「アリガトー」と「スイマセーン」だ。
では、どのように使うのか?

まず、知障万年主査が自分の担当業務の書類を作成したとしよう。
しかしながら、内容は全くの見当違いのもので、結局、上司がゼロベースで全て手直しする。
「Sさん、内容が違っていたから、直しておいたから」。
そこで発動するのが「スイマセーン」だ。
こんなことを何回も繰り返していくうちに、上司も知障万年主査に書類を作らせること自体が手間と感じるようになり、最初から自分で作り始める。
「Sさん、この仕事やっておいたから」
ここで発動するのが「アリガトー」だ。

こうして気がついたら、知障万年主査の仕事は、いつの間にか上司の仕事になっている。

また、知障万年主査の業務は、嘱託職員も一緒にやっていた。形の上では知障万年主査が上だが、誰がどう見ても、嘱託職員のほうが仕事を主導していた。

そして、万年主査は、いつも暇そうにしていた。
ホチキス留め、コピー取り。新卒すらもやらないような、誰でもできる作業だけが万年主査の仕事となっていた。

既得権益に縋り付いて、定年をただ待ち続け、時間潰しをしている毎日。
働きは新採よりも遥か下だが、給料だけは主査としての給料を受け取り続けている。

コピー取りくらいしか仕事をしない高卒知障万年主査でも、給料は600〜700万程度だろう。

日系組織万歳🙌年功序列万歳🙌
頑張る奴が馬鹿を見る組織、無能の楽園。
それこそが日系の組織、そして千葉県庁だ。

ああだけはなりたくない。
まだ俺には未来がある。

気がついたら、退職届を出していた。

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