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【ラテンアメリカ旅行 #02】🇦🇷南米最南端の街ウシュアイア

アルゼンチン最初の街『ウシュアイア』


▽ ウシュアイアに到着

無事チリの国境を越えて、アルゼンチンの入国の際、入国管理局に尋問されたが無事入国。なんでレバノン行ったの?なんでイスラエル行ったの?パレスチナは行ったの?など聞かれた。
ちなみにヨルダンからイスラエルに陸路で歩いて入国する際は先にレバノンに入国していたせいで、アクティビストの疑いを持たれて国境の手前で1時間待たされた。レバノンとイスラエルは犬猿の仲だからだと思う。(今回は待ち時間なし)
そして夕方ようやくウシュアイアに到着。今回の移動はこんな感じ。移動時間は約11時間

早速街中の換金所に向かい、持ってきたドルからアルゼンチンペソに換金してもらう。その日は宿泊先へ向かい、近所のローカルのアサド(アルゼンチンの炭火焼肉)屋さんで夕飯を済ませてゆっくりと過ごす。

ウシュアイアに到着してバスを降りた時、虹が迎え入れてくれた

▽ アルゼンチン肉事情

アルゼンチンは肉料理が美味しくて有名で、特に分厚く量の多い牛肉が安くて半端じゃなく美味しい。僕は毎日仲間たちとスーパーでいろんな部位の牛肉を買って自分たちで作って試していた。
外食するとパンと肉ばかりで野菜不足になるから自炊の方が自分には合う。
*アルゼンチンは羊の肉やパンも美味しい。

▽ ウシュアイアってどんなところ?

ウシュアイアは港湾都市で、人口約8万人。
南極への航路があり、南極クルージングツアーなども行われている。
*地球上最北端の街はノルウェーのロングイェールビーン

気候は僕が行った3月はパラパラと雪が降ったり止んだり、時々晴れて寒く、風も強め。平均気温は10度程度らしいがそれよりも寒く感じた。

こんな謎めいた見た目の『ヤーガン族』という絶滅してしまった裸族がフエゴ島周辺に存在した。プエルトナタレスでも見たけど、Tシャツなどグッズが売られていて人気。僕ら日本の感覚からするとウルトラマン系

右と中央の人の身体の柄はボディペインティングで服ではないらしい

▽ アルゼンチンペソについて少し

アルゼンチンペソは不安定で暴落中。国民も自国の通貨を信用していない⇨いつ自分たちのお金がただの紙切れになるかわからない⇨貯金せずに使ってしまおう、と考える人が多いのだそう。
ドルの価値が高いため、海外からの旅行者はドルを持参して換金するか、オンラインの海外送金サービス『Western Union』でドルまたはユーロで送金してペソで受け取りが一般。ただし、パタゴニアのWestern Unionは場所や時間によって並ぶので受け取りが面倒なこともある。

通貨危機の経緯、参考までに↓

地球最南端の街の景色


▽ 山の方に行ってみよう

翌日、街の情報収集をして、そのまま近くの山を登りにバスで向かう。
下の写真の上からは氷河でガチガチで、どういうこと?と思って再度地図を確認すると、”Glacier” Martialと書かれていた。『マーシャル氷河』だった。
ここまで約3時間、僕たちはアイゼンを持っていなかったので氷河の景色だけ見て下山。
昼間は青空も垣間見れたが、下山中は雪が降り出し視界が少し悪くなる。
帰りはバスがなく、近くにいた人にタクシーを呼んでもらい帰る。

一番上の彼はこのあと1人でどんどん奥に行ってしまい、自力で降りれなくなりみんな爆笑
ウシュアイアの街と海を一望。このあと雪が降って視界不良になる

▽ 海沿いをひたすら歩く

ウシュアイア3日目は朝からSerinと少し街から離れた海沿いをMaps.me(地図アプリ)を見ながら歩く。二人とも大自然の中を感じて会話を忘れ、ひたすら非現実的世界に浸かる。もはやMaps.meの存在など忘れて間違えた道を進んでいたが、ふとSerinも僕も現実に戻り間違えに気づく。元の道に戻って目的地の小さな家(小屋)に無事到着。目的地が非現実世界の絵となって通り過ぎてしまっていた。

風で木や植物が傾いて育っている。この木は折れていたが絵的に良かった
何も考えず自然に浸かる
映画の中にいるような感覚に陥るような自然

▽ 海から見たウシュアイア

同じ日の午後、運良くクルージングの予約キャンセルが人数分出たらしく、Lisaを呼んでSerinと3人で参加する。
今回参加したカタマランクルーズはビーグルチャンネルというチャールズダーウィンの航海ルートを辿るツアーで、様々な生態系の観察もできる。海から見たウシュアイアを航海者の視点から見る感覚で、とてもロマンのあるツアーだと思う。

ボートの外に出て他の参加者たちと会話していると鯨が3匹ほど現れ、ボートの周りを潮を吹きながら泳ぎ始める。
しばらくすると今度はシーライオン島に到着し、アシカの群れを観察する。その裏には迫力のある山がいくつか見える。

シーライオン島とウシュアイア周辺の山
近くで見ると目が血走っていてちょっと怖いやつもいる

最後は灯台に寄って街に戻り、参加メンバーと夕飯を食べに行った際、写真家のメンバーが撮った写真をたくさん共有してくれた。僕は帰国後に電話番号が変わり、WhatsApp(LINEに似たアプリ)でいただいた写真を全て失ってしまう。

左の女性が友人のLisa。真ん中は男性は一週間後に別の街で偶然再開。右の男性は写真家
灯台とくちばしの長めの大きな鳥たち
別でペンギンツアーも参加

▽ 最終日はティエラ・デル・フエゴ国立公園

Serinとフエゴ国立公園に向かい、登山口近くまで行く世界最南端の鉄道「世界の果て号に」を待つこと1時間、汽車が到着し乗車する。
終着地点に到着して水辺にある登山口に向かい、そこから10km程の歩くのだが、暗くなるまで十分な時間がなく、Serinのペースが遅いので僕は先に行くよと伝え、Serinはビーチで横になる。

傾斜の緩いハイキング。途中何度もこのようなビーチが出てくる

急足で登り終えて帰ってくると、Serinは水辺で待っていてくれた。汽車の駅まで少し距離があるのでヒッチハイクして駅まで送ってもらい、約1時間後に汽車が到着して街へ帰る。

汽車に乗り登山口近くまで移動。これは帰りの汽車

それぞれ別の目的地へ

宿泊先へ戻ると、僕はパタゴニアの真ん中あたりに位置するエル・カラファテ方面に向かい、Serinはブエノスアイレスへ向かうためここでお別れ。Lisaも数日後、エル・チャルテンに向かうので、タイミングが合えば再開しよう、ということで一旦お別れ。
数日間だけだが、一生忘れない思い出を共有してくれた仲間たちに感謝。

僕は数日前に宿泊先で会った、アルゼンチン北部からヒッチハイクでウシュアイアまで来ていたフランス出身のパン職人、Jorisとバスで半日以上かけてエル・カラファテの中継地点、リオ・ガジェゴスに向かう。Jorisにパタゴニア中の美味しいパン屋を教えてもらい、パン屋めぐりも楽しんだ。

今回はここまで。次はエル・カラファテへの中継地点、リオ・ガジェゴスの暖かい話とエル・カラファテ周辺の話

『The Sundays - Wild Horses』
原曲はThe Rolling Stonesで、歌詞も声もちょっと意味深。The Sundaysの方も同じ歌詞だけど、声が柔らかく澄んでいてより気持ちいい。心に自由な空間が広がって不要なものが消えていく感覚になる

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