2021/8/16~8/22

昼の歯磨き

今週は出勤3日、休み4日(2日は在宅勤務扱いだが)の夢勤務スケジュールだった。会社から感染者が4、5人も出ているのだからそれはそうだろう。

洗面所の歯磨きで感染者が出たらしく、歯磨きエチケットを守りましょうというお達しがでたのだが、そもそも昼に会社で歯磨きをする習慣っていつのまに定着したんだろう。自分はそういう習慣を身につけることがないままきたのだけど、昼に歯磨きをしないなんて信じられないと喚く女子社員がいて、え、そこまで、と思わず影に隠れたことがある。

小学校の頃以来虫歯になったことがないし、朝しか歯を磨いていないのだが、会社で歯を磨かないだけであんなに人でなし扱いされたのだから、これを気に昼の歯磨き滅びないだろうか。

端末なし勤務

端末なし勤務、すなわち自宅待機して勉強でもしてろという勤務が認められているため、せっかくだからITパスポート試験の勉強してみることにした。4択問題でそこそこPCの知識やマネジメント用語を知っていて日本語が読めると答えられる問題も多く、模試形式で合格ラインぎりぎりの点数は出ることがわかった。とはいえUSB端末の種類はクソ多い、みたいな解答から8進数の55を16進数で表したものはどれか、のような拷問みたいな問題もある。教科書を読んで知らない知識を蓄え4択に答えるだけなので割といい暇つぶしになった。試験を受けるかどうかはわからないけど、意外とやっておいて損はしない勉強だと思う。

ワクチン接種

ようやくワクチン接種1回目の予約日がくる。近くの区の施設に行きスムーズに(問診票を持っていくのを忘れたが)接種することができた。特にアナフィラキシーショックもなく、来たるべき副反応に期待しながらコンビニで買い込んで家に帰った。

家に戻ると何もやる気が起きない気がしてきた。こんなに堂々と怠惰でいられるのも久しぶりだとテレビをつけるとブラック・レインをやっていて数十年ぶりに見返すことになった。​

松田優作の遺作というけれど高倉健の方が出番が多く、彼が演じる日本の刑事とマイケル・ダグラス演じるアメリカの刑事の友情の話だし、ブレードランナーのリドリー・スコットが監督なのだから、日本が舞台というよりもSFサイバーパンクのようだった。

初見の時はひたすら画面が暗くて変なヤクザが空手を使うトンチキ日本の映画という印象だったが、80年代回顧の空気がある今見るといい具合にファンタジックな日本が描かれていて楽しめた。あと松田優作が演じるヤクザが義理を重んじない新人類ヤクザで、ヤクザの親分がマイケル・ダグラスにお前らが原爆を落として日本の義理人情がめちゃくちゃになっておかしなヤツが出てきたんだという場面があり、成功したかどうかは別にして、日本の時代背景をそれなりに作品に落とし込もうとしていたんだと思った。

二日目も腕の痛みと倦怠感の同じような症状で、とりあえず母親を入居させる老人ホーム探しに徒歩十分の施設に見学に行った。倦怠感のせいか施設の人と少しハイになって話をした気がするし、家に変えるとくだらないyoutube動画で爆笑するくらい躁になっていた。

マックデリバリーで頼んだサムライマックとフライドポテトM、チキンナゲット、カップサラダ、スジャータのアイスを一晩で食べきり、熱を測ると37.2度あった。3日めになるとほとんどいつもと変わらないくらいまで回復し、散髪にでかけ、あとは家にこもっていた。

中銀カプセルタワービル

テレビ東京で新・美の巨人たちを見た。

いよいよ来年取り壊しになる中銀カプセルタワービルだが、住民たちのライフスタイルが興味深かった。地方に家があるが勤務地が東京で、週末はカプセルに泊まって銀座で遊んでから帰るという家族。あるいはカプセルの中にDJブースを作って自分の好きなものを並べたり、和室に改装したり、仕事場にしたり。いわゆるSOHOや今風のセカンドハウスをカプセルタワービルでやっているわけだが、この建築が持っていた先見性、ポテンシャルが今に生かされたわけだ。

このカプセルの値段は1000万程度であるという。田舎で安く家を買ってセカンドハウスとして使うなら、都心でタワマンを買うよりもよほど現実的で合理的な気がする。もちろん中銀カプセルタワービルは来年取り壊されるので資産価値は吹っ飛んでしまうが、下手にワンルームマンション投資に手を出すよりも、経験としての価値は上回るのではないだろうか。もう少し早く気がつけばよかった。

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