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2021/8/23〜29

気温が36度を超える中、母を入居させる老人ホーム候補を巡る。

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この炎天下に最寄りの駅から徒歩20分というのは命の危険を意味する。往復40分だぞ。物件探しの時は気をつけよう。

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一軒目は立地のわりに部屋が広く賃料も予算範囲内ということで二番目の候補に入れる。二軒目は普通のマンションのようだが、部屋とトイレを区切る壁もなかったためちょっとな、となる。それに駅からかなり歩く。

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家に帰るとさすがにぐったりして、熱がなかなか体から抜けなかった。今にして思えばずっと立ちくらみがしていた気がする。あぶないあぶない。

そんなことをやった翌日に出社すると怒られが発生し、疲労で沸点が下がっているのか、あーもう仕事なんてどうでもいいかな、という気持ちになってしまった。親の面倒を見たところで誰からも評価されるわけでもなく、それでも仕事に影響しないようにうまく調整したところで職場で舐めたような怒られ方をされると、自分の尊厳が削られる感覚になる。

別に辞めても当分なんとかなるし、などと思いながら第一候補の老人ホームと連絡を取ると、先約が入ってしまったので今回はお流れで、ということになって焦りを覚えた。ここで第二候補まで逃すと完全に退院予定日をオーバーしてしまう。ここが潮時と思い急いでそのホームに連絡を入れて部屋を抑えてもらった。これで母の入居する老人ホームはほぼ決定である。

翌日、母の入院する病院に行き、ホームの入居に必要な書類を届けに行くとまた炎天下。これだけ暑い中外を出歩くと、さすがに熱疲労で鬱っぽくなるかな。

今週読んだ本

他所のブログで紹介されていたので読んでみた。この人が統計学が最強・・・を書いている人だと巻末で知った。

統計で見た日本の問題点と解決策を端的に書いている。その中で気になったのが

・高齢者の就労率を高めたほうが、運動や歯科医療などを通じて要介護化を先延ばしする予防医療よりも医療費削減につながる。

・幼児教育を行い、非認知機能を高めるとその子の将来の貧困化リスクを減らす。

という2点だ。この2点が国の経済成長を高めるのに最も効果的で、高齢者の就労率の向上は女性の社会進出より倍効果があるという。そこはあまり大々的にうたえそうではないけど。

とはいえ、自分の知ってる職場で定年を延長した人を見ていると、どちらかというと物事を変えることに何かと消極的だし、あまり会社にプラスに働いている気がしない。どこか別の場所で年寄り同士固まって働いてほしい気がする・・・。

あと、子供の非認知機能を伸ばす、とあったので、非認知機能とは、と調べると

意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力といった、測定できない個人の特性による能力。学力(認知能力)と対照して用いられる。学術研究によって、非認知能力の高さが学歴や雇用、収入に影響することが明らかになっていることから、幼児教育の分野で注目を集めている。非認知能力は、学力のように1人で身につけられるものとは異なり、集団での行動の中での困難や失敗、挫折などの経験を通して養われるものが多い。

とあった。

まっとうな社会人として生きていくためには計画性、自制心、集団の中で生きていくコミュニケーションスキルはあったほうがいいよね、みたいな話である。一人で仕事をしながら親を老人ホームに入れ、仕事で嫌味をいわれてもくじけない対人レジリエンス。こう書くとなんだか自分の非認知能力が十分高い気がしてきた。でも給料は安い。

子供の非認知機能を高めると定職につく人が増えて社会が安定化する、というよりむちゃくちゃな社会でもなんとか生き延びられるような忍耐力ある人材が育つ、という方が実体なのではないだろうか。


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