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焼酎ツーリズムへの想い

こんにちは。
焼酎ツーリズム実行委員会 実行委員長の小林です。

「ん?突然何言っちゃってんの?」ってなりますよね?笑

実はALUHIとして編集やライターとして活動していますが、去年(2023)から焼酎ツーリズムというイベントを企画しています。(僕自身いろんなことをしてるので、その辺も追々書けたらなと思っています)

今年も第2回焼酎ツーリズムがもうそこまで近づいてきたので、僕の想いを書きたいと思います。

タイトルを色々と考えたのですが、どうもしっくりくるワードがなかったのでドストレートなタイトルになっちゃいました(笑)アツい漢みたいでちょっと恥ずかしいです。。

山梨から鹿児島へ。

僕が鹿児島に来たのは2016年の4月です。
そのころは地元山梨で、芋焼酎にとてもハマっている時期でした。

DIYでお酒を置くラックをつくり、焼酎や好きなものを並べ自己満足に浸っていました。2014年頃。

よく通っていた同級生の実家の蕎麦屋で焼酎を扱い出し、「今回はこんなのを仕入れてみたんだ」などと、ちょっとずつ試飲させてもらっているうちに、最初は苦手だったあの独特の匂いにも慣れ、いつしか焼酎を美味しいと感じるようになっていました。

そして偶然SNSで見つけた、東京の六本木ヒルズで行われるイベント「CRAFT SAKE WEEK 2016」主催は僕の中学校の先輩でもある中田英寿氏。「東京だったら山梨から近いし、行ってみよう!」と、この時に焼酎を造っている杜氏さんという存在に初めて出会い、酒造りの話を聴き、改めてファンになるという体験をしました。焼酎という酒よりも、造っている人も含めての『焼酎』と捉える感じです。

中田英寿氏とSHOCHUMARKER’s

ギロッポンから山梨に帰ってきた時、こちらも偶然見つけた『鹿児島県いちき串木野市』の求人。

「確かこの町って焼酎蔵がたくさんあったよな?」

と、軽いノリで履歴書を送ったのがきっかけで、鹿児島に移住することになりました。はい、ほんとノリです。

山梨はワイン文化、鹿児島は焼酎文化、どちらも同じく生活にお酒が密着しているという共通点があり、どんな差異があるのか確かめたかったという気持ちもありました。鹿児島に来る前は、鹿児島県民は毎晩 黒千代香(黒ぢょか)で焼酎お湯割りを飲んでいるだろうと思っていましたが、そのような人には未だに出会っていません(笑)

山梨ではたまに千代香で飲んでました。

晴れて鹿児島県民となった僕は「さーいろんな種類の焼酎を飲めるぞおー」とウキウキしてましたが、ほとんどの居酒屋では『ボトルキープ』が普通で、ある程度決まった銘柄の焼酎しか置いていないというのが現状でした。。(中にはそうじゃないお店もありましたよ)

特にいちき串木野市にはたくさん焼酎蔵があるのに、地元の飲食店に地元の焼酎は1〜2銘柄しか置いていないことが多くて、「結局酒屋さんで買って家で飲むのであれば山梨と同じじゃん」とちょっと悲しくなった時期もありました。


事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!

昔どこかの刑事さんがテレビで叫んでいましたね(笑)

鹿児島に来てから焼酎の産地でその土地の焼酎が堪能できない。という悶々とした違和感を感じながらも、焼酎を造っている人たちとちょいちょい出会うようになりました。

やはり現場を直接見れるというのは産地ならではの体験で、発酵が進んだ「もろみ」からポコポコを気泡が湧き上がってくる様子などは、まるで芸能人に会ったのかというくらいに興奮しました。

もろみも各蔵で個性があり、面白い。

お酒を飲み比べたり、本や動画の知識だけでは到底知り得ない圧倒的なナマ感がそこにはありました。あの時、六本木ヒルズで感じた以上の感情が溢れ出しました。

「やっぱり直接触れ合うことが一番の近道だよなー」

いちき串木野市の市来には徒歩で焼酎蔵を回れるくらい密集しているエリアがあります。「このエリアを歩いて回るだけでも十分に焼酎造りに触れることができで、より深く知ることができるなー」

「みんなにもこの感情を味わってほしいなー」

僕にできるレインボーブリッジ閉鎖はなんだろう?(大袈裟すぎ)

いつしかこの現場で直接感じる体験をみんなにも味わってほしいという気持ちが芽生えてきました。


地元のパイセン、ワインツーリズム

山梨ではもう15年ほど「ワインツーリズム」というワインの産地をめぐるツーリズムが続いています。

2023年春のワインツーリズムの様子
2023年春のワインツーリズムの様子
2023年春のワインツーリズムの様子

鹿児島に来て焼酎造りの現場を体験し、みんなにも体感してして欲しいと思うようになったとき、ワインツーリズムの存在を思い出しました。
山梨にいたときに東京の友達と2〜3回参加したことがあり、地域の散策や、ワイナリーの人との触れ合いとか、とても楽しかった記憶がありました。

ツーリズムを焼酎でもできないだろうか??

そう思い、ワインツーリズムを主催している山梨のパイセン大木貴之さんに思い切って相談してみました。

小林:「大木さん!鹿児島で焼酎ツーリズムをやりたいんですが」
大木:「うん、やったほうがいいよ!」
小林:「いや、その、何をしていいかわからないです!」
大木:「しょうがないな〜、教えてあげるよ」
小林:「ありがとうございますっっ!!!」

鹿児島に来てから7年くらい悶々と考えていたものが、動きだした瞬間を感じました。
持つべきものは地元のパイセンです(笑)
そして、山梨で普通に地元のワインを飲むという文化が、昔は無かった事を知り「この人たちヤベェ」と感じました。

ワインツーリズムの御三方。写真のタイミングww


「好き」の彩度をより鮮明に色濃くして行く

山梨では地元のワインを飲む文化がなかったところから始まっていったワインツーリズム。
鹿児島は幸いにして日頃から「焼酎を飲む文化」はあります。

みなさん「〇〇(焼酎の名前)美味しいよね!」「今年の〇〇(焼酎の名前)の新酒は美味しいね!」と、焼酎を飲み、好きな銘柄を各々持っていたりします、では

「その焼酎は誰が、どんな想いで造っているのか?背景にあるストーリは?」

まで知って飲んでいる人はどれくらいいるのでしょうか??

別に知らなくても良いんですよ。美味しく飲んでいるのであれば。

でも、鹿児島に根付いている焼酎という飲み物。鹿児島のシラス台地、台風にも負けないさつまいも、職人の熱意と努力で製造工程を確立してきた、この焼酎という飲み物について、好きで飲んでいるのであれば、その背景を知ったとき、もっともっと好きな飲み物に変わるはずなんです

僕がそうだったように。

そして手段として一番手っ取り早いのが「現地へ赴くこと」だと思います。
焼酎がどのような環境の土地で、どんな設備で、誰が、どういう想いを込めて造っているのか?

それを体験できるのが「焼酎ツーリズム」です!
2月11日はぜひ皆さんにも、芋焼酎の本場を体感してもらえたら嬉しいです。

「アツい漢みたいで恥ずかしい」なんて言っておきながら、だいぶ熱がこもってしまいました(恥)

2月11日は焼酎の産地でみなさまにお会いできることを楽しみにしています。


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