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【現実を変える】コンフォートゾーンの動かし方

自分が決断したGOALに向け、目の前の現実を変えるためには、まず現状のコンフォートゾーンを動かさなければなりません。現状から脱却し、自分の"基準"を変化させることで、行動が変わっていきます。

ここで、ゴール達成に向けての考え方として、"認知心理学"と"引き寄せの法則"というの二つが存在します。両者は考え方が少し異なるので、その違いを見ていきたいと思います。


❶ 認知心理学 の考え方

認知心理学では、「コンフォートゾーンを現状よりゴール側に移動させ、臨場感を高めることで現実が変わる」という考え方を用います。
※臨場感とは、「実際に自分がその場に存在する」という心理感覚のこと。臨場感の高さに比例して、感情反応も強くなります。

❷ 引き寄せの法則 の考え方

引き寄せの法則の考え方では、「達成したいゴールを視覚化し、自分がワクワクすることで現実が変わる」という考え方を用います。
※ワクワクするとは、自分の精神が興奮すること。

それぞれの明確な違い

両方とも現状(今の状態)から何らかの変化を生み出すことに違いはないが、そのアプローチが少し違います。

まず、引き寄せの法則の考え方では、自分が持つ「イメージ」で「ワクワク」することが重要になります。頭の中で実際にゴールにいる自分を想像し、ワクワクすることで、現実が変わっていく。つまりイメージのみによって自分を変えていく方法ともいえます。
「今日も最高の1日にします」と毎日唱える(アファメーション)のも、これに近いものがあると思います。

一方で、認知心理学の考え方では、まず大前提として頭の中の「イメージ」だけではゴールは達成できません。「コンフォートゾーンの移動体験」により、現実の行動を変化させ、リアルとしてゴール達成を「確信」することで自分が変わっていく。つまりイメージと行動によって自分を変えていく方法ともいえます。

実際の例で解説

❶ 認知心理学を用いた例

ガリガリでヒョロヒョロの男性(Aさん)。彼は「モテたい」と考えており、自分のガリガリの体型に対して、少しコンプレックスを感じていた。だからまずはマッチョになることを目標にしていた。

そこで、彼は毎日、マッチョ系Youtuberの動画を見て、マッチョになっている自分をイメージしワクワクすることを実践した。が、一向にマッチョにはならない。

(理由)引き寄せの法則でダメだった典型的な例。頭の中で「イメージするだけ」では彼の臨場感は高まっておらず、現状の空想の中で留まってしまい、現実を変える行動にまで及んでいないため。

そこで、実際に筋トレを趣味にしているマッチョな友人にお願いし、筋トレを教えてもらうことになった。合わせて、ジムにも入会した。

この段階で、彼のコンフォートゾーンが完全に移動したことになります。「筋トレを教えてもらっている自分」「ジムで筋トレをしている自分」が自分の本当の姿だと認識したからです。

しかし、これだけではまだ現実は大きくは変わりません。なぜなら、マックス状態の臨場感を得ていないからです。

それからAさんは3ヶ月ほど、頑張って筋トレを続けました。すると、ある日、友人に「最近、身体デカくなった?」と言われました。

この瞬間、初めてAさんの臨場感がマックスに達しました。ゴール側にいる自分、つまりマッチョである自分に対して強烈なイメージを持つことができたからです。
ここではじめてAさんの現実は動き出します。マックス状態の臨場感を得るということは、「確実に自分は成功すると確信する」ことです。(エフィカシーと言います)

引き寄せの法則ではここまで強いマインドは得られません。「このままいけば確実に成功できる」という確信を認識するレベルまで到達することで、はじめて現実は大きく変わっていくというのが認知心理学の考え方です。

❷ 引き寄せの法則を用いた例

今回のゴールは「モテている自分」です。引き寄せの法則を用いてゴール達成するためのポイントは、とにかく高いエフィカシー(根拠のない自信。俺ならできる!という感情)を得ることです。

そのためには自分の劣等感と戦う必要があります。今のケースだと「ガリガリでヒョロヒョロな自分」です。「マッチョになれないとモテない」考えているならば、一生モテません。

ゴール達成するためには、この劣等感を克服し、「俺はモテる」と自己確信しないと、現実としてモテるようにはなりません。

例えば、「ガリガリでヒョロヒョロだからモテない」と思っている場合、いくら髪型をオシャレにしても、劣等感は消えません。劣等感が消えないと、一向にモテません。(多少モテたとしてもすぐに限界が来ます)

実際に、ガリガリでヒョロヒョロだからモテないというのが事実ではない(Aさんの解釈によるもの)にせよ、「ガリガリでヒョロヒョロだからモテない」という思い込みや劣等感が最大の問題です。

ではどうすればモテるようになるか。

こういう場合は何でも良いので、ゴール側にコンフォートゾーンを移動させることを妨害する「劣等感(ヒョロヒョロの自分)の呪縛」から解き放たれることが重要です。

例えば、「ファッションに気を遣ってみる」「髪型を変える」「香水をつける」「とにかく仕事で稼ぐ」「知識をつける」など、劣等感を上書きできる圧倒的に強烈なエフィカシーを持つことが重要です。

方法はいろいろあると思いますが、ゴール達成を妨害する劣等感(ここでいうヒョロヒョロな自分)を克服し、「高いエフィカシー」を獲得することが引き寄せには最重要になります。

さいごに

認知心理学と引き寄せの法則では、考え方が少し異なりますが、僕が今受けているコーチングは認知心理学に基づいたものです。このような教育こそ、学生時代に受けるべきだと僕は思っています。人生、どの場面においても活用できる考え方ですので。

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