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大戸屋の生姜焼き定食を美味しそうに食べる20歳から学んだ

この春から新しい生活をしようと決めた彼のお手伝いに行ってきました。
半年間の特別プログラムに参加するために、その面接に同行しました。移動手段が無さそうだったので運転手させてもらいました。

このプログラムは厳しいという噂で彼も色んな人に「大変だよ、逃げ出す人もいるらしい」と言われたそう。
場所に近づくにつれ、不安が増します。
人里離れた山奥で、周りはなんにもない。

『逃げるのもむずかしそうだね。。。』とつぶやいていました。

到着するとすぐに面接が始まり、私は別室で待っていました。
担当してくれた方は優しそうな印象で、彼もリラックスして話ができたようです。
面接が終わり、『あれが寮(これから半年暮らす)かー』と言うので、
担当の方にお願いをして施設を見学させてもらいました。

そこに貼られていた1日のスケジュールにびっくり!
6時半起床!! 5時半に夕食!!!!

5時半に!!!

朝はランニングと腕立て伏せ30回もありますーと担当の方。
「生活リズムを整えることが大変かもしれないけど、
実際はほとんどの人が半年のプログラムを終了します」と1日のスケジュールを見て驚いている私たちにフォローしてくださった。

『少し安心したー。朝起きるのは慣れるよね』と自分に言い聞かすように帰りの車内で話す。

緊張のあまり朝から何も食べていない彼とご飯!

豚肉が好きという彼は生姜焼き、ご飯大盛りをチョイス。

『うま!』、『うんま!』
とクールな彼がニッコリしてしまう美味しさ。
気持ちの良い食べっぷり。
黙々と食べて、ごちそうさま。

そうそう。こんな発見が。彼と過ごして学んだこと。

彼の味噌汁を食べる様子がとても良い。
両手でお椀を持ち、作法の先生から習ったかのように。

その後も「ごちそうさま」と軽く手を合わせて、
会計の時も近くにいて、
私に対して『ごちそうさま、おいしかったです』とボソッと伝える。

私はごちそうさまを言ってほしいわけではなかったけど。
お椀を持つ手やごちそうさまの合掌は、彼の丁寧な人柄を表していると感じた。
こうした所作は生活の中で沁みついてきたものだろうか。
でも、今からでも身に着けることができるだろう。

彼の食べる一連の動作が見ていて気持ちよかった。
まずは、自分が気を付けてみようと思いました。

高校卒業後少しの空白期間があってからの再出発。
彼の半年がとても楽しみ。
私はこの半年で何を成し遂げられるか。

それと、彼の自動車学校に通うお金をどうにか工面できないか。
若者の暮らしに必要な溜めを一緒に考え、創っていきたいと新たな宿題を見つけることができました。

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