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【作例あり】 FUJIFILM Cardia mini TIARAは小さな優等生

2024年になって初めて迎え入れたフィルムカメラは、FUJIFILM Cardia mini TIARAでした。
今回は、このカメラを使った感想を作例も交えてご紹介します🙌

購入までの経緯

私はかなり長い間、「とにかくちっちゃくてAFが出来るコンパクトフィルムカメラが欲しい…!」と思っていました。レンジファインダーや一眼レフ、ハーフカメラなどはある程度揃ったため、ポケットに入れられて気軽にさっと取り出せるサイズ、ピント合わせも深く考えなくて良くて写りも申し分無いやつ…という、自分の1軍カメラ達の欠点を補完できるような贅沢な条件のものを自然と追い求めるようになっていたんです。

とは言え、いわゆる高級コンパクトカメラはちょっと気が引ける…。
そんな中で一目惚れしたのが、今回紹介するCardia mini TIARAでした。

私が購入したTIARA。純正のケースがついていたのがちょっとレア度高め?

見てくださいこの丸っこいフォルム。そしてこの高級感ある金属ボディ。
「FUJIFILM」と書かれたバリアを開けることでレンズがウィーンと出てくる 仕組みがなんか面白そうだし、デート機能も付いている。写りもすこぶる評判が良いらしい。そして、私と同年代の(?)1994年発売。

見れば見るほどTIARAに惹かれていき、気づいたら某大手オンラインショップでポチッとしていました。まあ結局、高級コンパクトとまでは行かずとも「そこそこ良いお値段(お察しください)」だったんですけどね…。

ちなみに本カメラの大きな特徴として、「ストラップは三脚ネジに装着するタイプ」という点が挙げられます。本来はTIARA純正のものがあったみたいですが、購入品には付属していなかったため、HAKUBAの三脚ネジ装着型のストラップを別途購入しました。TIARAシリーズの後継機種ではストラップホールがあるようです。


良いところ&あんまりなところ

個人的に感じたTIARAの良いところ・あんまりなところを3つずつ列挙しました。以降で各項目について詳しく説明します。
また、作例も1stロールの写真を中心にお見せします。今年の1月末に仙台を訪れたときの様子です🙆‍♀️

📸:FUJIFILM CARDIA mini TIARA
🎞️:Lomography Color Negative 400

🔴良いところ🔴
① とにかく小さくて軽い
② 良いレンズ・良い写り
③ DIL(ドロップインローディング)方式

⚫️あんまりなところ⚫️
① フラッシュの設定が電源を切る度リセットされる
② 暗所・室内での撮影が少し心配
③ 近接モード(0.35m)でのピント合わせが難しい&自動フラッシュ

良いところ① とにかく小さくて軽い

小さい・軽いは大正義。99.8×60×31.5mmで大体150gちょっとです。私の手(女性・比較的小さめの自覚アリ)にも手のひら+αにすっぽりと収まり、服のポケットや小さめの鞄に入れるのも苦になりません。

私が見つけた海外のブログ記事によると、TIARAは35mmフィルムカメラの中でMinolta TC-1とRollei 35に次ぐ小ささなんだとか!

良いところ② 良いレンズ・良い写り

仙台城跡からの眺め

TIARAに使われているレンズはSUPER-EBC FUJINON 28mm F3.5。お世辞にも明るいとは言い難いですが、日常使いのスナップとしては十分過ぎるほど解像してくれます。この写真は遠景モードで撮影しましたが、通常モードのままでも問題なく使えるかと。

また、今回は良い作例が出せませんでしたが、ボケ感も悪くないと思っています。

良いところ③ DIL(ドロップインローディング)方式

TIARAはフィルム自動巻き上げのカメラですが、フィルムを装填するとカウンターが「36(または24)」からスタートします。最初の巻き上げ時にフィルムが本体に全て巻かれ、撮ったコマが1枚ずつパトローネに戻っていくDILをこのカメラでは採用しています。これによって、万が一途中でカメラの蓋を開けてしまった場合でも、撮影済みのコマは無事だそうで。

まだ直接はこの良さの恩恵を受けたことはありませんが、他のカメラに比べて安心感がある(?)という点において「良いところ」に選出しました。一般的なカメラとはネガの順番が逆になっちゃいますが、1枚ずつデータ化orプリントすれば分かんないですし…😇

あんまりなところ① フラッシュの設定が電源を切る度リセットされる

カーテンから漏れる柔らかい朝日を撮ろうとしていた…はず。

TIARAにもフラッシュが搭載されており、デフォルトの設定はオート発光になっています。ボタンで発光禁止などに切り替えること出来るものの、電源を入れ直すと自動的にオート発光モードに戻ってしまうため、パッと取り出して撮った際にうっかり「やべっ、フラッシュ焚いちゃった」となる場面が結構ありました。私はフラッシュを極力使いたくない派のため、その点は非常に惜しいと思っています。

この作例も、本当はフラッシュを使わずに朝日の柔らかさを表現したかった(でもフラッシュ焚いちゃった)1枚です。これはこれで良い写真になってるんですけどね。

あんまりなところ② 暗所・室内での撮影が少し心配

夜の廊下

レンズの特性(F3.5)から仕方の無いことではありますが、室内・暗所ではISO400以上のフィルムを使わないと手ブレなど起こしやすいかもしれません。最近は高ISOのフィルムがそこまで多くない&あってもお値段高くなりがちですし…。

フラッシュを使えばまだマシかもしれませんが、どちらかというと屋外撮影で強みを発揮しやすいカメラだと言えそうです。

あんまりなところ③ 近接モード(0.35m)でのピント合わせが難しい&強制フラッシュ

山茶花の葉の質感が良いですね。本当は花にピント合って欲しかったけど…

TIARAには0.35mまで寄れる近接モードがありますが、AFにも関わらず狙ったところになかなかピントが合ってくれません。私の腕が悪いからでしょうか…? 慣れ次第でもう少し上手く付き合えるような気もします。

また、この近接モードはフラッシュ強制発光という特徴もあります。この時代のコンパクトカメラによくあるイメージですが、強制なのは個人的にちょっと…。(そろそろ「お前どんだけフラッシュ嫌いやねん」というツッコミが来そうですね)

その他作例


TIARAは【ちっちゃくてソツのない優等生カメラ】

ここまで良い点・あまり良くない点や作例を紹介しましたが、TIARAは常に80点以上を叩き出してくれる優等生コンパクトカメラだと考えています。

室内・暗所やマクロ撮影など若干苦手なこともありますが、高ISOフィルムやフラッシュなどで上手くカバーすれば、元々のポテンシャル(レンズの良さ)も相まって失敗の少ない写真が撮れる、そんなイメージです。ポートレートなどの「作品」を作るというよりかは、ありのままの日常を手早く、でもいつもより少しだけ良い雰囲気を「スナップ」として写してくれることに
長けている
と思います。フィルムカメラ初心者の方はもちろん、複数台所持している方にとっても、いざという時に役立つ時が必ず来る、そんなカメラです📸

もしこの記事で興味を持たれた方がいましたら、是非探してみてください☺️
それでは🫶


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