日暮里「朝倉彫塑館」

日暮里の「朝倉彫塑館」へ行ってきた。
明治から昭和にかけて、彫刻・彫塑家であった朝倉文夫さんのアトリエ兼住居。

玄関の像と、建物の上から覗く像と、そしてなんとも印象的な建物。
ブロンズ像がたくさんあるアトリエと、素敵な、古い、落ち着く、家屋と。

入ってみないと、ここの価値はまるでわからない。

アトリエに入ると、この建物の中に?と想像以上に大きな、圧倒的なブロンズ像が。

あまりにもその存在感の大きさと迫力に思わず、好きなものは最後に食べるとばかりに目を伏せがちにしてしまうほど!

アトリエの中は写真に撮れないけれど、本当に、もう、すごいんだから!
胸がいっぱいに。

どんなものがあるかというと、早稲田の大隈重信像、あれがまさに朝倉文夫さんの作品で、あのようなブロンズ像が建物の中に所狭しと並んでいる。

そのまま家屋につながっていて、その家屋がまた、たまらなく良い。
静かに、お庭の、水の流れる音を聴いていると、どこか別の世界に来たような気持ちに。

中に入ってみないとその価値はわからないな。

東京都の外にはしばらく行けないかなと思うけれど、都内の中で行けるところに足を運んでいこうと思う。

久しぶりの谷中も、裏通りは初めて。

とても落ち着く街でした。

寺町谷中のシンボルでもあるという ヒマラヤ杉
誰かが、しっかりと守ろうと動いてくださってるんだな。

タゴールソングもそうだけれど、建物も、開発や時代の流れの中にあって、文化的なものは新しい流れを取り込みつつ、遺そうと努力しない限り、難しいんだな。

形を変えながら、遺す努力。

そういう意味で、朝倉彫塑館は、遺す努力が結集されたようような場所だった。

行ける場所に、行ける形で、行こう。味わおう。  

いま、味わえる喜びをまた感じた1日だった。

広いテーブルにおっきなカップのチャイ。

こんなふうに小さな小さな旅を日常の中に織り交ぜて生きていく。次はどこへ行こう。

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