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海外大を修了したあとで

こんにちは、あめです。

修論を提出して、今日でちょうど1か月経過した。イギリスから帰国してからだと、3週間。最近月日が流れるのが特に速く感じる。何度すくっても指の間をすり抜けていく水のようだ。なんどつかもうとしても、するすると滑りぬけていく。

8月はいろいろなことがあった。一番大きなイベントは、もちろん修論提出だが、プライベートでも充実していた。長年夢見ていたOxfordに行けたし、スコットランドにあるIsle of Mayに行って、大好きなパフィンを探しに行ったりもした。パフィンたちは思っていたより急な崖の先端におり、肉眼ではほとんど見られなかったが、それでもいい時間を過ごすことができた。

帰国後は、しばらく東京で過ごした。大学時代の先輩の結婚式に参列したり、Edinburghで一緒に学んだ友達と日本で再会した。それから、Twitterの英語垢の人たちとオフ会もできた。充実した時間を過ごせたと思う。おいしいものもたっぷり食べられたし。

忙しくも楽しい日常を送る中で、ふと考え込むときがある。長年の夢だった海外留学を無事に終えて、私は何か変わっただろうか、なんてことだ。大学院進学は自分にとって大きな挑戦だったので、準備に多大なる労力と時間をかけた。周りの人の理解にも恵まれ、やっとこそ達成できたプロジェクトだった。その意義は大きかった。英語力も多少は伸びただろう。ハードなスケジュールの中で生き抜く術も、きっと渡航前よりは伸びた。何よりも、世界中に仲間ができた。あの美しい街で、アカデミアという環境の中で苦楽を共にした友達は、文字通りプライスレスだと思う。

しかし同時に、1年間で自分の性格や嗜好が劇的に変化したか、と聞かれればそうではない、と答えるだろう。むしろ、留学を経験しても、今まで積み上げてきた自分自身の価値観はあまり変わらないな、と再確認できた。環境が変わったとしても、好みや自分自身を貫く軸は変化しづらい。人と話すのが好きで、だけど一人の時間も時には必要で、社会問題について思いを巡らせたり、本を読んだりするのが好きな、私のまま。

修了した瞬間、慌ただしい日常が始まってしまって、エディンバラの美しい風景が少しずつセピア色に変わっていくのが寂しい。それでも、あの街はいつでも私の心の中にある。いつまでも脳裏の奥で、輝き続けてほしい。終了後の願いである。




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