芸術教育の在り方について
芸術とは自己表現だ、といった議論はよく見かける訳で、私も大分それに賛成の立場である。
なぜそのように議論の的になっているのか。
そもそも芸術というのは、たとえば理数のような自然現象、因果や理屈に基づいた決まった結果のあるものではない。
では文系科目であるかどうか。それもまた怪しい。
たとえば政治に関するものなら国を運営するといった明確な目的があるし、歴史学においても過去を明らかにしたり過去を解釈したりするといった、何かしらの目標は比較的明確だと思う。
ところが、芸術に関して