これは本来なら「おっさん昔語り
〜音楽編〜」で語られるような
内容なんだけど、流れに沿わない
異質な事柄だったので別個に
書いてみます。

自分がちょうど小学2,3年ぐらいの
頃だったかな。当時俺は近所の
水泳教室に通ってたのね。そして
教室のない日もプールが開放されて
いる時を見計らってたまに泳ぎに
行ってたんだ。

今はどうか分かんないけど、
当時は子供が一人でプールに
行って泳いでても特に何も
言われない放任主義的な
時代だったんだ。また、俺は
当時肥満児だったので運動
しに行くことは親が大歓迎で
心配すらされなかったね。

で、そのプールでは有線か何か
知らないけど、当時流行ってた
ポップスとかの曲がずっと流れて
いたんですよ。その頃にやたら
ヘビロでかかってて強く印象に
残ったのが、ユニコーンの
「Maybe Blue」でした。

泳いでる時だけじゃなく、休憩で
ぬるいサウナ室みたいなとこに
入ってる時もずっとかかってて
よく覚えてたんだけど、タイトルが
分かんなくて、ただ何となく
かっこいい曲だったなぐらいの
思い出だったんですね。

それがユニコーンの曲だと
気付いたのは確か中学に
入ってからのこと。その前に
「夢で逢えたら」とか見てたので
ユニコーンの存在は知ってたん
だけど、当時のバンドのイメージと、
思い出の曲のイメージが結び
つかなかったの。だからそれに
気付いたのはユニコーン解散の
ちょっと前ぐらいだったと思う。

奥田民生氏の発言などから鑑みると
作った側としたら特に印象に残る
曲じゃなかったようだけど、世代の
ちょっとズレた俺の心の中にも
ポツンと置き石のように残った曲
だったなって、改めて思う。