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みたことある

 街中で30代前後の女性が隣にいた友人に
 「ねぇー見てみて!あれ俳優じゃない?名前出てこないけど!絶対俳優!名前出てこないけど!あのあれあれ!そこまでイケメンじゃないけど味ある人!名前出てこないけど!!」

 友人は小刻みに左肩をタップされながら、名も知らぬ男に視点の照準を合わせることを強いられる。目を細めようやく認識に成功するも、その友人も名前が出てこない。

 私もその"他称"俳優の男を確認するが私はその名前どころか顔すらデータベースに存在しなかった。あれは誰だったのであろうか。

 そんな池袋での出来事から作ったコントがこれである。(サムネの左が私)

※現在は公開期間が終了しております。


 これはTBSラジオの『マイナビラフターナイト』という番組内でオンエアされたラジオ向けのネタなので動画ではなく音声のみであることをご了承頂きたい。

 ちなみに面白いと思ったらこちらのサイトから投票することが可能らしい。(我々はエントリーNo.2である)

※現在は投票期間が終了しております。

 我ながら白々しい告知である。ここまで読んでいるあなたは、お笑いにこれまで触れてこなかったため真剣にこの記事に興味を持っている方か、こんな記事ですら暇つぶしに活用できる賢い方である。


 もっと白々しさに拍車をかけると、こんな記事が1週間ほど前に投稿されたらしい。(筆者は私である)

 【ご協力お願いします!】白黒-1グランプリ☆予選実施中☆(10/23〜11/6)

 とのことだ。【】と!☆を駆使し、少しでも情報量に対する視認のしやすさと可愛げを出しているらしい。

 どんなに優れた作品でも認知されなければ価値は0である。認知→利用→評価→再利用、このサイクルに消費者を巻き込むことで販売促進を行っていく。大学時代マーケティング専攻だった私は、この論をずかずかとひけらかすことでグループディスカッションを乗り切ったものだ。

 もちろん評価されてしかるべき日本の職人たちには到底及ばない凡な作品ではあるが、もし見ていただけたら、明日ベッドから起きる速度が少しだけ上がるほどの活力にはなるものである。(いや嘘。飛び上がって起きる)


わざわざ読んでいただいてありがとうございます。 あなたに読んでいただけただけで明日少し幸せに生きられます。