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BFH考:| 1

やあ、あまぎつねである。

皆様いかがお過ごしだろうか。
暑さに関してはもう少しの辛抱で夏が終わるようだ、体調に気をつけつつ頑張ろう。



さて、2回目の投稿となる。またもや乱文につき予め御容赦願いたい。しかも今回は画像が1枚も無い。見ていて暇だろう。

本来なら前回書いた内容の物"等"を持ち運びするためのケースについて考えたいのだが、細かい寸法が不明なため詳細まで設計するには10月以降のタイミングになるだろう。



という訳で今回は「バスフレンチホルン」(以降BFH)の概要に対する認識を野望として書き連ねたいと思う。


私の過去のツイートの一連を見てくれた方にはある程度伝わっているかと思うが、私が構想するBFHというのはトロンボーンにおけるバストロンボーンやコントラバストロンボーンの位置付けに似る。

また既存のコントラバスフレンチホルン、有名な個体としてはロジャー・ボボ氏がプランニングしたもの等があるが、あれはほぼ参考にしない。というかあまり参考にならない。
というのは形状やバルブ部から枝管のボア、ベルのテーパーはともかく、CC管のチューバをフレンチホルンのように丸めたというコンセプトの思想が強いようなので、フレンチホルンの延長上に有るとは捉えずに考察を進めていきたい。



して、現在までに考えられているBFHの管長と方式に関しては以下の5種が候補である。


・F/B♭bassoフルダブル
・F/B♭bassoセミダブル
・F/C bassoフルダブル
・F/C bassoセミダブル
そして
・F/F bassoセミダブル

だ。


それぞれにメリットとデメリットがあるので最終的には奏者次第によるところがあるだろう。



まず考えられる事としては、フルダブルは重くなり過ぎる可能性が高い。4番管を備えるなら尚更である。F管であれば約120cm、B♭basso管であれば約160cmにも達するので、これらを重心や空気抵抗まで考慮してレイアウトするのは設計上かなりの苦難になるだろう。
総重量は4kgを超える可能性がある。


対してF/F basso以外のセミダブルは一般的に流通しているF/B♭フルダブルとほぼ同じような外見になる。しかしこれは4番管を付けなければという仮定の話だが。
もし4番管を付けたとしてもフルダブルのBFHと比較すればかなりの減量が期待出来る。


そしてF/F bassoセミダブル、これが意外と期待値が高い。想定しているのは4番管を付ける仕様だ。
参考として一応、過去にY社が製作していた4番管付Fシングルホルンが確認されている。そのモデルについて細かい事を言えばベルのテーパーがかなり緩く設計されており、より低音の演奏能力を上げる工夫がされているようだ。
他にも他メーカーからウィンナホルンで4番管搭載のモデルは販売されており、ワーグナーチューバではA社が販売している111というモデルが同じ管長にあたる。
これをコンペでそのまま2倍にする算段だ。





そろそろここで4番管の必要性について言及しておかなければならない。
4番管は低音の演奏における音程補正能力と吹奏性、そして操作性に大きなメリットがある。開放から完全四度下の音を演奏する際1番レバーと3番レバーを押すことになるが、人体の構造上この動作(人差し指と薬指を内側に動かす動作)は速いパッセージを演奏する上で障害になり得る。訓練である程度は改善が可能なのだが、それよりも4番レバー(小指)の操作で同じ音程、又はその場でより正しい音程を発せるのであればその方が負荷が少なくなる。
また管のレイアウトを工夫すれば1番+3番よりも少ない抵抗で吹奏出来る余地がある。

また運指の選択肢が増えるということもメリットに働く。


逆に、一言で著せば「重くなる」ことがデメリットとして一強だと言えるだろう。準じて吹奏感等にも影響が出ると考えられる。これらの予測はあながち間違ってはいないと信じたい。





また、basso側がB♭かCかはクラッチバルブや替え管で変更出来ると尚良いかもしれない、今回はその点についてこれ以上の説明は避ける。



さらに加えたいこととしてはシャンクやベル、ボアを全体的に大きく太くすることだ。
胴輪からベル先端までをより長くしてテーパーを調整し、ベル自体も既存のアメリカンXLベルを参考に拡大しつつベル径は約380mm、ボアはデュアルボアでF側が12.70mm、B♭(C)basso13.34mmが良いのではと。控えに見積もって、である。
また巻きを大きくして外径約410mmほどにする。
勿論マウスピースもシャンクに合わせた大きいものする必要があるだろう。

つまりは相対的な大型化だ。

としても管が長くなって抵抗が大きくなる分、管を太くしたり巻きを緩くしてバランスをとるというのは至極妥当であろう。つまり吹奏感は一般的なダブルホルンと差して変わらない。持ち替えも考慮しそのように調整すべきだ。




雑雑と記述したが、重視するのは4オクターブ以上の演奏が可能であり、そして他の何でもないフレンチホルンの音色を持つこと。この2点は譲れない。譲らない。








私は将来的にこれを作る。









今回はこのくらいにしておこう。
構想は常に頭にあるものの、何せ勢いで書いているもので、勢いが失われれば内容も乏しくなる。




最後に全く関係無いが、私は今年久しぶりに地元の田んぼで蛍を見た。
とても綺麗だった。美しかった。
機会があれば皆にも見せたい。






それでは、また。


あまぎつねがお送り申した。

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