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【読書記録】2023年11月

11月の読書記録です。
4〜10月の読書記録はこちらのマガジン↓


哲学・思想等

『現代思想入門』千葉雅也

デリダ、ドゥルーズ、フーコーについて「何を脱構築したか」を軸に解説した後、ニーチェやマルクスに触れつつラカン派精神分析まわりの現代フランス思想を概説する、という内容だった。体系的にまとまっていて良かったが、頭が鳥なので体系的に知識が得られたかというと否である。机に向かって年表などに落とし込みながら再読したい。

小説

『正欲』朝井リョウ

超自我のカタログ・取扱説明書みたいな本。朝井リョウ作品は『何者』然り、登場人物それぞれにしっかり役割と人格が与えられている印象があって面白い。よく作り込まれたリアルな登場人物たちが場面を得て、勝手に動き出すような物語が好きだ!

文学フリマで買った本

『人生で一番誠実だと思って結婚した旦那が五股と五〇〇万借金していることが発覚しなんやかんやあって結婚式まで挙げました』森田玲花

めちゃくちゃよかった……。こういう、真面目に文章を書ける・書いてきた人が勢いで少しちょけつつ書いたようなエッセイが大好物。noteでも販売なさっているとのことなので、買って、読んで!Twitterに書いた感想を貼っておきます。

『このたびOLになりました。』・『社会人一年目のつれづれ交換日記』たべっこ花火

社会人1年目のお友達の女の子2人組が作った、とてもかわいい本!
2人が社会の荒波のなかで飄々とサバイブしている姿を見ていられたら、私もなんとか立っていられそうな気がする。そういう元気が出る!これからもお互いに、なんとか死なない程度にやっていきましょう!

『無職が聞く、日本最強の(元)自宅警備員による「TSUTAYA時代の映画語り」』ジョージ・石岡良治

私は映画を蓮實重彦さんを引いて語ることの意義について、実はイマイチよくわかっていない。「フィクションはかくあるべき!」というスタイルを持った上で、でないと批評をしても仕方ない気がする。高尚ぶって選民思想をひけらかす下品な行為と紙一重になってしまう気がする。

『百合俳句アンソロジー ひめごと vol.1』

百合俳句を女の子たちで集まってアンソロジーにする、っていうコンセプトがまず素敵!お互いの短歌に対して作品評を書き合ってて、それも読み応えがあって良かった。

12月の抱負

  • 業務に関連する本を読む

  • 統語論的にはわかるけど意味論的によくわからない文章に挑む

  • ひたすら積読消化

  • 買い過ぎた本の処分


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