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41歳。普通自動二輪に挑戦④

件名の番号と教習何限目かがズレてるのがちょっともどかしいのだが、そりゃ前置きが長いんだもん。仕方ないよね。でも語りたいんだもん。

週1通えるかどうかなので取れる時は連続で取ることにしている教習予約。初日も2コマ予約していたので10分の休憩を挟んで直ぐ2限目へ。
現れたのは入校式で取り回しの確認をしてくれたあのおじ様だった。恐らくライディングブーツがそう見せてるのかも知れないが、なんというかこう 1枚皮を剥いだ白バイ隊員みたいな(伝わるか?·····これ)お召し物姿のおじ様先生は、初見のワイシャツ姿とのギャップでなんかちょっと···本当にちょっとだけだが格好良く見えた。
そう。ミーハーはギャップにめっぽう弱い。

1限目の復習かなと思っていたら用意されたバイクは1台。おもむろに「はい。後ろに乗って」と云われた。乗れってことは何かい?先生の肩に手を掛けたり腰に手を回したりとかそういうことかい?やめてくれよこちとらミーハーなんだ。そんな想定外のスキンシップ喰らったらいくら先生が齢50越えの風貌でもギャップとの合わせ技で惚れちまうじゃねぇか。やめてくれよ。と無駄に心拍数上げながらステップに足を掛け先生の脇腹にそっと手を添えたのでした。なんなら頬が紅潮すらしていたかも知れない。(前回あんなに長々と語った信念は一体なんだったのか······)

コース内を周遊しながらクラッチの役割を説明してくれるおじ様先生。なんと「動作が見えやすいように」とクラッチレバーを逆手で握り、シフトチェンジのやり方や半クラとは何ぞや等の説明をしてくれた。非常に親切だしきっと説明も分かりやすかったに違いない。だが私の脳内は「ベテランともなればそんな荒業も出来るんですか!!!!格好良ろしいですね!!!!!!先生!!!!!背中越しのこの風景もたまりませんね!!!!!!!」と大興奮。1ミリも頭に入っていなかった。故にタンデム終了後の乗車では安定のエンスト、不安定な停止からの立ち転けの繰り返し。きっと呆れているに違いないとおじ様先生の顔を見ることが出来なかった。

教習終わりで雑談をしながらふと先生を見ると、長袖だと思っていたシャツの袖が実はメッシュになっていて中にランニングシャツを着ていることに気づいた。網目からうっすら覗く先生の二の腕はフヨフヨとしていた。

なにこれダッセェ!!!!!!!!!!!!ほんで肌の質感もお父さんみたい!!!!!!!!!!!!ウケる!!!!!!!



我に返った。
免許を取りに来てるのを思い出した。
ときめき求めて来てんじゃねぇんだわ。

あぁ······1時限を無駄にした。そんな家路だった。


(※熱中症対策を兼ねた素晴らしい制服ですね)

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