「自分を知る」には、他の人の感覚を聞いて比べてみる
先日話した方が「寝る前に少しでも本を読むようにしている」と言っていて、私はどうだろうと考えたら、「寝た方がいいのに本を読まずにはいられない」という表現がしっくりくるなと思いました。
用事があるから早く寝るべきなのに、昨日読んだ本の続きがどうしても気になる。読まずに寝るのは落ち着かない、という感覚。
この件から、人によっては意識的に時間をとることが、自分にとっては他のことを差し置いてでもやりたいことなんだとわかりました。
(最近は山口周さんの『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』を黙々と読み進めています。5年ほど前に出版されたもので、もっと早く読めばよかった!とも思いつつ、今からでも学び活かせることがあると思っています。)
自分の好きなこと、得意なことを見つけようという風潮が年々強くなっている気がします。
それと同時に、「自分がなにを好きなのかわからない」という声も聞くような気がして。
私は、気づけば熱中している人生だったと思いきや、それは自分の内側から湧き出るものというより、周囲から求められて・必要に駆られてとにかく動いていただけだった説が最近出てきて、私の純粋な“好き”は一体なんなのか、改めて考えている最中です。
冒頭のエピソードに戻ると、
私は本を読むのが好きなんだ
と気づけたきっかけは、
他の人の話を聞いたから
でした。
他者の「寝る前に少しでも本を読むようにしている」という話を聞いたことで、「自分は読もう(読まなきゃ)と思って読んでいる感覚ではない気がする」「読んでいていいならいつまででも読んでいたいと思っている」ということに気づきました。
ひとりで考えていても、自分の感覚はすでに当たり前になってしまっているから、それが好きだからなのか、みんなそうなのか、わからないなぁと。
人と比べることではじめて相対的に自分の好きの程度を量れるということを実感した出来事でした。
私が人の感覚を知りたがるのは、それを知ることで自分の輪郭を見たいからなのだと思います。
また、お互いの感覚のちがいを楽しむことで、相手にとってもなにか気づきがあれば、「これって当たり前だと思ってたけど、人一倍好きなことなんだ」と気づくきっかけになったら、こんなに嬉しいことはありません。
ぜひ『深い雑談』の場を、相対的にご自分を知るきっかけとして活用してみてください。
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