宮澤エマ（栗子役）がＮＨＫ朝ドラの『おちょやん』で㊗大ブレイク！！
　『おちょやん』の当初、南河内で、ろくでもない飲んだくれの千代の父ヨシヲが引っ張り込んだ悪ずれ女栗子として出てきた時にも、そのキャスティングの意外さに驚いて、ネットニュースでも取り上げられた。さらに、終盤へきての再登場で…ここまで引っ張ってくるかー！…と感心。まさかのあの「花の人」が栗子とは！また、宮澤エマはこんなにうまかったのかと…というより、宮澤エマはＴＶドラマには出ていなかった。その特別な経歴（元総理大臣の孫でハーフ）により、コメンテーターとして「ワイドナショー」で見かけるナー…とぐらいにしか思っていなかった。ところが、着物も三味線も大阪弁もこなしているのだ。色の白さもあり男好きする水商売の色っぽさがとってもいい。なんでヨシヲとくっつくかー？…と千代でなくても思ってしまうが、このキャストを決めたとき、あるいはその前から八津弘幸は、シナリオでも伏線とその回収ができていたのだろう。ここに、宮澤エマをもってきたスタッフの慧眼がすごい。ミュージカルまで丁寧に見て目をつけていたということ。
　「浦沢直樹の法則」によれば、悪い奴が過去を回想したり、いい奴っぽく描かれてきたら、もうすぐ死ぬ、というのがある。誰かのマンガ評で読んだが、出典は覚えていない。そうならば、千代との和解もなり、孫の春子を千代に託して安心した栗子の最後も近いことになる。顔色も白くケホケホしていたようだ。ヨシヲの時もいい奴になって逝った。このドラマの終りも近い。

（2021.05.03 tue）

【また後で続きを書きます？】