アンド・アイ・ラヴ・her

興味は、TVドラマ、映画(昔の)、音楽(昔の)、小説・エッセイ(昔の)、最近のことは忘…

アンド・アイ・ラヴ・her

興味は、TVドラマ、映画(昔の)、音楽(昔の)、小説・エッセイ(昔の)、最近のことは忘れるけど古いことはオンリー・イエスタデイだと感ずる。それでも生きていれば、初めてのことにも出会える。あれこれ書いていきますのでお読みいただけるとうれしいです。ご意見、ご質問もどうぞ!

最近の記事

『墨のゆらめき』三浦 しをん……バディの過去はしらないほうがいい

(2024.02.19)                             ストーリーを説明している記述があります。ご注意ください。 ■三浦 しをんの『墨のゆらめき』を読んだ。バディの過去はしらないほうがいい……とおもった。  三浦 しをんのバディものといえば『まほろ駅前』シリーズだが、この作品では老舗ホテルで働いている 続 力(ツヅキ チカラ)が多田 啓介で、遠田 薫(書家)が行天 春彦に該当するかなー。パートナーではなさそうだ。  最初のほうで、「しかし、俺もホテ

    • 吉田 秋生は90才までマンガを描けるか? 最後の長編『詩歌川百景 第1・2巻』(2024.02.13)

      ~ストーリーを説明する記述があります。ご注意ください ■吉田 秋生の『詩歌川百景 第1・2巻』を読んだ。全く前知識が無かったので第1話で「河鹿沢」とか「和樹」が出てきたので、あっそうか『海街diary』のラストにつながる物語なんだと…、「通り雨のあとに」で すず は「和樹」と「妙」にバトンを渡していた。吉田 秋生は、現在の「月刊フラワーズ」でのペースでいけばあと25年、90才まで描き続ける決心をしたのだろうか? もちろん百景が100話でなくてもいいんだけど。  でも登場人物

      • 芸人ドラマに外れなし!~『だが、情熱はある』

         『だが、情熱はある』が面白い!!現在、第3話まで進んでいる。別に若林正恭や山里亮太のファンではない。この二人を特別面白いと思ったことも無い。だが、ドラマは面白い。「漫画家マンガに外れなし。」と言ったのは、いしかわじゅん(BSマンガ夜話)だったような気がするが、このドラマの後「芸人ドラマにに外れなし!」と言われるようになるかもしれない?⇒もちろん例外もある  まず、森本慎太郎(山里亮太役)の似せ方に驚いてしまう。何回ビデオを観て、どれだけ練習したのだろう。ただ流して観ていた

        • お疲れさま! 小林 信彦「本音を申せば」終了(2021.7.8)

           小林 信彦の週刊文春エッセイ「本音を申せば」が、2021.7.8 第1117回「数少ない読者へ」で前触れも無く最終回を迎えた。原稿で言えば6月下旬、批判を続けてきた東京オリンピックの開始前で、小林 信彦らしい終わり方だなと思った。が、とても淋しい。その雑誌を開けば当然にあるものと思っていたエッセイやコラムが、急に無くなっていると、…もしかしたら…と心配になる。2017年の脳梗塞とその後の大腿骨骨折で休載のときも、最初情報が無く(週刊文春でも説明がなく、ネットニュースにも推測

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          中野 翠は、最強だ!

           中野 翠が、すきだ。ん?! 中野 翠のコラムがすきだ。映画評も。  このブログを始めてから早く書こうと思いながら、生来の先送り癖から今になってしまった。という言訳は、週刊文春2020.12/10号のCinema Chartがきっかけだったからだ。『燃ゆる女の肖像(仏)』(監督・脚本:セリーヌ・シアマ)への中野 翠の評価が、星☆二つ(ちなみに芝山幹郎は満点の星☆五つ)、そのコメントがすごい。 …「緊密な対話劇として味わうべきなのだろうが、正直言って画家役の女優の顔(表情)

          中野 翠は、最強だ!

          『青春とは、』姫野 カオルコ 読書記録(2021.06.20)

           年をとってきて小説が読めなくなった。昔からファンタジーや緻密な世界観を作っていくようなのも苦手だ。(それでも、『十二国記』9冊が手つかずで枕元に置いてある)翻訳ものや国内ミステリーにも勇気が出ない。『白夜行』なんか、文庫のその厚さに降参した。  なにを読んできたかというと、エッセイやコラムをまとめた本だ。通勤で読むのにちょうど良かった。ただし、北大路公子や西原理恵子は危険だ。笑ってしまって電車で注目される。姫野カオルコも最初は「おもしろエッセイ」の引出しで見つけた。  今、

          『青春とは、』姫野 カオルコ 読書記録(2021.06.20)

          『玉電松原物語』坪内 祐三 読書記録(2021.06.18)

           まだ坪内祐三を読んでいる。亡くなって一年半ちかくも経つが、もう書いてはいないということが実感できない。  昨年暮れに図書館に予約した『玉電松原物語』がやっと届いた。人気があったのだろう。坪内 祐三の遺作となった。  自分の育った街(世田谷の赤堤・松原)の宇宙の推移の全てを描こうとした物語だ。昭和33年生まれで、赤堤の西福寺の隣に引っ越してきた36年から小学校時代を、その驚異的な記憶力で丁寧に思い起こして楽しそうに書いている。  四谷軒牧場の牛の脱走、スーパー「オオゼキ」

          『玉電松原物語』坪内 祐三 読書記録(2021.06.18)

          宮澤 エマと気になる女優たち

          宮澤エマ(栗子役)がNHK朝ドラの『おちょやん』で㊗大ブレイク!!  『おちょやん』の当初、南河内で、ろくでもない飲んだくれの千代の父ヨシヲが引っ張り込んだ悪ずれ女栗子として出てきた時にも、そのキャスティングの意外さに驚いて、ネットニュースでも取り上げられた。さらに、終盤へきての再登場で…ここまで引っ張ってくるかー!…と感心。まさかのあの「花の人」が栗子とは!また、宮澤エマはこんなにうまかったのかと…というより、宮澤エマはTVドラマには出ていなかった。その特別な経歴(元総理大

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          白鳥あかねはロマンポルノの守護神だった!!  『スクリプターはストリッパーではありません』白鳥あかね 読書記録(2021.04.11)

           ニューアクションからロマンポルノへと路線変更した日活の撮影現場で、スクリプターとして奮闘努力した白鳥あかねは、言わばその「お仁王様」であった。ん…?、シーサーであった。いや、モスラであった。いやまずい、…とにかくそういう守護神だった。  この本が面白いというのは、昨年(2020)小林信彦が「本音を申せば~週刊文春」で紹介していたと記憶している。すぐにさがしてパラパラと読んだら、とても面白い。これは腹を据えてキチンと読まなければと思いながら、図書館の本なので返却した。あらため

          白鳥あかねはロマンポルノの守護神だった!!  『スクリプターはストリッパーではありません』白鳥あかね 読書記録(2021.04.11)

          がんばれ嘉風!!(令和3年春場所)

           現在、春場所の11日目だが優勝争いにはあまり興味が無くなった。  横綱鶴竜は休場、白鵬は3日目から、遠藤・十両の宇良も休場、大関陣は全くさえない、ときてあとは贔屓の力士がいい相撲を取ってくれるのと「北の富士コラム」を読むのだけが楽しみになってしまった。  先場所優勝の大栄翔は、5日目の御嶽海戦で調子を取り戻したようだ。明生と阿武咲はケガが治って本来の力強さが出てきた。体も張りがでてきた。この3人や若隆景・炎鵬が活躍してくれるとうれしい。  今日、鶴竜の引退が発表され、場所前

          がんばれ嘉風!!(令和3年春場所)

          『猫を棄てる 父親について語るとき』村上 春樹 読書記録(2021.02.01)

           「時が忘れさせるものがあり、そして時が呼び起こすものがある。-中略-歴史は過去のものではない。このことはいつか書かなくてはと、長いあいだ思っていた。」  ここ書いてある「時が忘れさせるもの」とは、父親との関係のことでは無い。それは、確執が生じたときの生の感情(怒りや悲しみや反抗心などの直接の気持ち)は薄れてきたということだろう。父親に小説家になることを告げてから頑固な二人は交流もなく、できるだけ実家に関わらないように過ごして20年以上経つうちに父は亡くなってしまう。父親のこ

          『猫を棄てる 父親について語るとき』村上 春樹 読書記録(2021.02.01)

          大栄翔の優勝を願う!!(大相撲 令和3年1月場所)

           大栄翔が好調!! 13日目で正代と同星、優勝を競っている。突き押し一筋、一段々々昇ってきた大栄翔に優勝させてやりたい。まるで往年の富士櫻の相撲を見ているようだ。今場所は、阿武咲・明生も元気で嬉しい。宇良も勝ち越しそうだが、来場所の入幕はどうだろう。  今場所は、新型コロナウイルスのため観客数も限定し、両横綱含む関取15名全休、こんな時期に開催して大丈夫か?…と思っていたが、始まってみれば元気な力士・若い力士の活躍が見られて楽しいのだ。琴勝峰・琴ノ若・翠富士と、応援してます

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          村上ラジオ 初めて聞いた村上春樹の声は近藤正臣!!

           年が明けてからだが、「村上RADIO年越しスペシャル~牛坂21」を聞いた。ラジコで、初めて聞いた村上春樹の声は、誰かに似ているなー…と二日間くらい考えていたら、急に足で弾く「猫ふんじゃった」の映像が浮かんだ。そうだ!年齢とともにとみに渋く良い役者になった近藤正臣の声にそっくりなのだ。だが誰も同意してくれない。孤立の意味を思い知る。  だいたい、村上RADIO(本人は、ムラカミレイディオと発音してた)はもう数年前からやっている。初めて聞くというのも情けない話だが、テレビに出な

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          森 七菜の笑顔で疫病退散!!

          ■「森 七菜の明日はどっちだ!」というタイトルで「この恋あたためますか」が終了する前に書く予定だった。が、年を越してしまい2020年の活躍の評価やこれからの大きな可能性についても既に書かれてしまった。でも、気を取り直して… ■森 七菜が最初に気になったのは、「エール」二階堂ふみの妹役(メガネっ子)でどんどん良くなっていった経過を見てからだ。相手役の岡部 大への評価までも上がっていった。こんな新人女優はいない。「映画は女優で見る」と小林信彦が何度も書いている。そこで「この恋あ

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          北大路公子 NHKガッテン!もやし特集で印税ガッポリ?!

           NHKガッテン!でもやしを取り上げていた。先日読んだ北大路公子の『ロスねこ日記』を思いだした。ロスねこといってもネコはほとんど関係ない。十何年も前に死んでいる。今回は、スプラウトつまりもやしを6種類(ついでに椎茸・舞茸・ヒアシンスまである)栽培してその経過を書く、という編集者からのイジメとしか思えないような企画だ。おそらく北海道の一部で細々と売れただけではないか、と心配していたところへ「ガッテン!」で特集、この本が寒冷地でのもやし栽培テキストとして重版出来、100万部達成で

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          鈴木京香-ライザ・ミネリへのオマージュ(共演NG第6回)

           第6回のラスト近く空港で、海外映画出演のため出発する大園瞳を見送る遠山英二、なんか構図が記憶にあるなー、『キャバレー』やるんじゃねえかな?…と思っていたら、やったー!!  ライザ・ミネリがマイケル・ヨークと別れ際、後ろ姿で振り向きもせず右手を上げ指だけでバイバイ、緑のマニキュア!クーッ、かっこいい。ナチス政権下で、男よりダンサーとしての夢を選んだサリー(ライザ・ミネリ)の男前、もう30年以上も前に文芸坐かギンレイホールあたりで見た映画、これを鈴木京香と中井貴一でやった。うれ

          鈴木京香-ライザ・ミネリへのオマージュ(共演NG第6回)