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No.72 セレスタイト

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和名は「天青石」。その名の通り澄んだ青が清々しいセレスタイトだ。
セレスタイトは硬度が低く割れやすい上に、日光で退色しやすい性質がある。そのため結晶は綺麗なのだが宝石としてカットされることはほとんどない。だがやはり結晶が美しいので鉱物標本として高い人気を誇っており、鉱物イベントでは99%確実にセレスタイトの原石を見かける。
そんな美しい薄青が特徴的なセレスタイトだが、これを炎の中にぶち込むと炎の色が鮮やかな赤色に変化するらしい。というのもセレスタイトの構成元素であるストロンチウムは花火の着色に使われる素材で、このストロンチウムに炎が反応し炎が真っ赤になるのだそう。
青いセレスタイトから赤い炎が生まれる。
なんだか奇妙で不思議な話である。
無論、この話を聞いたからと言って「じゃあ実際にセレスタイトを炎の中にぶち込んでみよう!」とは思わない。なんかもったいないから。

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