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~地蔵盆の思い出~楽しいことをそのまま楽しめるようになったお話。

皆さん、こんにちは。

未来書き換え自分年表作成講座認定講師の天音見雪です。

突然ですが、皆さんは「楽しい」と思えるようなことを思いきり楽しめるタイプですか?

楽しいと思えることを目一杯楽しんでるよ!という方もいらっしゃれば、楽しいと思えることをあまり楽しめていないという思いを持っている方もおられるかもしれませんね。

実は私は後者だったんですね。楽しいことを楽しむことに対して理由はわからないんだけど、何か引け目があって、思い切り楽しめない自分がいたんです。

でも、あることがきっかけで素直に「楽しめる」ようになりました。

今日はなぜ引け目を感じて楽しめなかったのか、その引け目を感じる理由を知ったことで素直に物事に対して楽しめるようになった経緯をお話したいと思います。

楽しいことしていても、本当にこんなことしてていいんだろうか、と気が引けてしまって楽しめない、でも本当は素直に楽しみたい、そんな風に思っている方のお役に立てるかもしれません。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。


私の育った家は父が厳しく、礼儀作法などをよく注意していて、母はそんな父をいつも気遣っていました。その母の姿を見ていた私は、4人兄弟の長女だったこともあり、一番その影響を受けがちで、叱られないようにいい子でいるようにいつも父や母の顔色を伺っていたんですね。

そんな環境の中、小学三年生頃だったか、夏休みに近所で「地蔵盆」がありました。これは京都ならではの行事で、お地蔵さんを中心に二日間くらい、近所の人が集まって色んなイベントが催されるのです。

朝はラジオ体操から始まり、おやつをもらえたり、人形劇や数珠回し、ラジオ体操のごほうびのプレゼント発表会、夜は盆踊り、映画会、などの楽しいイベントが目白押し。また自分たち子どもが灯篭に絵を描き、その灯篭を夜になると灯してくれたりしたのも嬉しかったんですね。

地蔵盆(イメージ)


私たち子どもにとっては夢のような楽しい二日間だったんですよ。


私と二つ下の妹はその二日間、お地蔵さんがある公園に朝から晩まで入り浸っていました。家に帰るのは、ご飯を食べに帰る時だけで、そこにいると色んなイベントもあるし、誰かしら近所の友達がいたり、大人たちも色んな人が出入りしていて、楽しく、退屈しなかったからなんです。


ところが、二日目、盆踊りを踊って「ああ、楽しかった!」と思いながら帰ったところ、母に「何でこんな遅くまで行ってたの?!」と、えらい勢いで怒られました。母は元来優しく、それまでそんなに怒られたこともなかったので、とても驚きました。


今となってはただ遅くなったことを怒っていたのか、一日中、入り浸っていたことを怒っていたのか、詳しいところまでは覚えていないのですが、とにかく、あんなに怒った母を見るのは初めてだったんです。


私はそれまでの楽しかった、ワクワクした気持ちがいっぺんにシュンとなり、「自分がすごく楽しいと思ったことはよくなかったんだ、いつも優しい母を怒らせてしまった」と悲しくなりました。

そのことから私は楽しいことは良くない、という構図が自分の中でできてしまったようなんです。


それからは楽しく遊んでいる時もいつも冷静になる自分がいました。後で怒られるとこわい、と思ってしまうんですね。


それは思春期を過ぎ、大人になっても続いていました。ただ、その地蔵盆のことなんて忘れていたし、そのことが原因の一つだったとは意識してはいませんでした。

中学、高校、短大、大学と友達もいて、遊びに行ったりもしていましたが、今一つ何かにはまる、ということもなく、心の中は何か満たされない思いを抱えていたんです。


10代終わりには摂食障害になり、ウツ的な気持ちにもなり、20代半ばには引きこもりを何年か経験しました。


精神科で相談しても、薬を出されるだけで、あまり話も聞いてもらえず、どうしたらラクになるのか全くわからない状態だったんですね。


それでも仕事に就き、私を受け入れてくれる人と出会い、結婚をし、子どもたちにも恵まれました。外から見ると普通の働く忙しそうなお母さんといった感じで映っていたことでしょう。


ただ家では、家事や育児、仕事で忙しいこともあり、子どもや夫に対してもイライラしたりして、きつく当たるようなこともありました。何か得体のしれない苦しさはずっと心の奥底にあったんです。


これを何とか解消しようとカウンセリングを受けたり、通信教育で心理学を勉強したりしていました。でもそれはそれでその時はいいんですが、また気持ちが元の苦しいところに戻ってしまうんですね。


その頃には自分でも家庭環境に原因があるのかな?と薄々気がついていましたが、親を悪く思うことが嫌で、そのことをあまり考えないようにしていました。


この生きづらさのようなものはずっと消えないのかな、とあきらめのような気持ちになったりもしたんです。


そんな風に何をしてもどうしていいかわからない状態の時に、とうとう私は未来書き換え自分年表作成講座と出会いました。


この講座は、自分のことを深く振り返り、自分の何が不安にさせているのか、どうして今の気持ちや思考のクセを持つようになったのか、それをはっきりさせ、思考のクセを書き換えることで心を癒し、安心して前に進めるようになるというもの。


ただ、受ける時は、本当にこの講座を受けて自分の気持ちがラクになるのか、自分の本当の気持ちがわかるのか、前に進めるのか半信半疑の思いで受けるかどうか悩みました。


でも、この思いをどうにかラクにしたい、気付きを得たいと思い、勇気を出して受けることに。


すると大きな心の変化が起きました。

その講座では幼少期から印象的に残っている出来事やどう感じたかということを振り返っていきます。


私はその中で冒頭に書いた「地蔵盆」のことも思い出しました。


「どうしてお母さんはあんなに怒ったんだろう、あの出来事に私はどう思ったのだろう」という疑問が湧きました。改めて振り返って考えてみると、あの出来事がきっかけで私は楽しいことはあまりしてはいけないという思い込みを持ったんだと感じたんです。


その“思いこみ”とはリミッティングビリーフでした。


リミッティングビリーフとは、0歳から12歳までに親(や保護者)との関わりを通じて作られる価値観や概念を示します。


私は勝手に、自分が楽しいと思ったことをしたことはいつもはほとんど怒らない母を怒らせてしまった、だから楽しいと思うことは人の気を悪くさせてしまう、そこから、そういうことは控えないといけないというリミッティングビリーフを自分の中に持ってしまっていました。


しかし、真実は、母から「楽しいことはしてはいけない」なんて、一言も聞いたことがなかったんです!


そう私が勝手に思い込んでしまっていただけだったんですね。


そもそも母があんなに怒ったのを見たのはあの時だけで、その他は優しい、穏やかな人でした。


母にしてみれば、その頃3つくらいの弟もいて、その弟の世話や家の用事などで忙しく、私たちも全然帰ってこず、心配のあまりという気持ちだったのかも。

子育てや家のことや父のことなどで余裕がなくストレスも溜まっていたのかもしれない、それであのようにたまたま怒ってしまったのかもしれません。


一方、私の方はといえば、とても楽しい二日間を過ごし、それに対してあまりに母が怒ったので、その時の印象が強く残ったんだと思います。また、いつも忙しく、父や周りの人に気を遣っていた母を困らせてはいけないという思いがあったのに、怒ったということは困ったんだろうな、とも思ってしまった。私自身もすごく母の顔色を伺っていたことに気付きました。


母は普段はとても優しく、ケーキやパンを手作りで焼いたり、子どもの服や人形を作ってくれたりしていました。何かあると心配したり、寄り添ってくれていました。そしてむしろ、母は楽しいことが好きな人でした。


それにユーモアのある面もあり、冗談を言ったりして、場を和ましてくれたりしていたんですね。


そんな母だったのに、たった一度のその時の出来事に私は深い意味を感じてしまっていたんです。


また母なら私の楽しいという気持ちもわかってくれるはず、と勝手に思っていました。

しかし、親も子も全く別の人間。親子といえど、相手が何を感じているかなどわからないことが当たり前なのです。


そこに行き違い、掛け違いがあったのでした。


私は誰の許しを得ることなく「楽しい」と感じて良かった。私が感じることは私だけの思いでいいのです。

楽しいことは純粋に楽しんでいい、ということを心の深いところで理解しました。私はほっとラクになり、気持ちが晴れていくのを感じたんですね。


今まで悩み、苦しんでいた辛い気持ちが心から癒されました。それは自分自身の子ども時代からの親子関係や心に残っていたことを丁寧に思い出し、それを新しくとらえ直したからこそ、持てた感情でした。


また、母のことも本当は好きで、責めたくない、という自分の気持ちもそのまま受け入れることができたのです。誰が悪い、という犯人捜しではなく、ただ行き違い、掛け違いのために起こったことだった。この考えは青天の霹靂でした。心の中の思いを180度変えるものだったんです。


このように、私はこの未来書き換え自分年表作成講座で長年苦しんできた感情をラクに変えることができました。

自分の意識が大きく変わったため、他に同じように悩む人もラクになるのでは?と思い、それを伝えたくなったんです。


そして今、この未来書き換え自分年表作成講座のファシリテーターとなり、活動しています。こんな風に自分の思いや変化を文章にして発表することもできるようになりました。


このこともこの講座を受けたからこそ、できたことです。


もし、同じ様に「楽しいこと」を純粋に楽しめない方、何か心に引け目があると思う方がいたら、一度、この未来書き換え自分年表作成講座のことが書いてある無料電子図書を読んでみませんか?


未来書き換え自分年表作成講座で幼少期を振り返り、棚卸をすることで、私のように気持ちがラクになり、気付きを得ることができるかもしれません。

そこで興味を持ってもらった方には無料相談会も行っています。


まずは電子図書の申し込みをしてみてくださいね。お待ちしています。

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読んでみたい方・ご質問はこちらまでどうぞ。


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