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「僕はあなたの味方です」泣き虫なわたしとプロ演奏家との出会い

わたしには、尊敬する人がいます。
プロオーケストラのトランペット奏者、後藤慎介先生です。

わたしは小学3年生からトランペットを吹いてきましたが、下手の横好き……。コロナ禍を機に、一念発起して演奏を学ぼうとパシフォックフィルハーモニア東京のトランペット奏者・後藤慎介先生にオンラインレッスンを申し込みました。

自分がどう思ったのか、どう感じたのかを伝える難しさ

後藤慎介先生によるトランペットレッスンは、「対話」が多く取り入れられました。

レッスンとは、先生から一方的に指導されるものだとばかり思っていました。ところが後藤先生は、違います。

「今、何を考えて吹きましたか?」
「このフレーズを吹いてみて、どんな感覚がありましたか?」

オンラインレッスンより要約

はじめのうちは、後藤先生に問いかけられて言語化できず、しどろもどろに。自分の言動を、自分が説明できないことでパニックになることもしょっちゅうでした。

それでも後藤先生は、上手く吹けなかった原因を一緒に探ってくれたり、新たな提案をしてくれたりしました。

いつも真剣にわたしの話を聞いてくれた後藤先生には、感謝の気持ちしかありません!

見栄っ張りな自分から卒業できた

オンラインレッスンとはいえ、プロトランペット奏者からマンツーマンで学べるのは幸せなこと。しかしそれと同時に、わたしは見栄っ張りで失敗してはいけない呪いにかかっていたのです。

ある日のレッスン中、わたしは後藤先生に褒められたくて必死になっていました。しかし思うように吹けないもどかしさが蓄積し、泣き出してしまったことがあります。

このとき後藤先生は、泣きじゃくるわたしに次のようなことを話してくれました。

「あまねさんが、上手く吹けていないところをみたいんですよ」
「今このレッスンが、安全な場であることを心から理解してほしいんですね」
「僕は、あまねさんが部屋を出ていこうが怒ろうが、何があろうともあまねさんの味方ですから」

オンラインレッスンより要約

わたしの心に寄り添う言葉の数々に、また号泣。

(あぁ、後藤先生はわたしの味方なんだ!)

吹っ切れたわたしは、徐々にトランペットが上手く吹けない姿もみせられるようになりました。演奏指導だけでなく、わたしの気持ちも楽にさせてくれる後藤先生に、その後も支えてもらいます。

自分の気持ちを知る

トランペットレッスンを受ける前のわたしは、常に周囲の反応を気にして生きていました。対して後藤先生のレッスンでは、自分の気持ちにフォーカスする時間が多かったです。

内省とも言えるこの地道な作業は、自然と自分の心を癒してくれます。

40歳になったいま、人生の分岐点にいると考えているわたし。自分の気持ちを知る勇気を持って、自分にも他人にも味方でいたいと、強く思いました。

泣き虫トランペッターだったわたしを変えてくれた後藤先生には、これからもたくさん学びたいと思っています。

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