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【LOOP8】真エンド?クリア、ネタバレ感想①

5周目にしてようやく
プレイ時間35時間以上(スリープ含む
Switch版

タイトルにループがつくが、ループの回数はトリガーにはなっていない?
おそらくこの世界そのものが、神事としての繰り返しが元にあるので、1周目で真エンドに辿り着いたとしても、印象はそう変わらないと思う。
エンド条件とか確認したいけど、そういうのはひとまず置いておいてキャラ周り中心に感想をしたためる!

コノハ
コノハルートが真エンドである、を元に、ここから個別エンドが解放されると思うと信じている。
こちらにも好意があって両思いなら、なんとも可愛い女の子。朝ごはんを作ってくれたり、キスイベがあったりと優遇されている(キスってこの子にしかできないのでしょうか?)
朝ごはんに関しては、好意があるときは照れのように見えるテキストが、好意がない時には食べろと強要してくるように見え、その匙加減が絶妙だと思った。しかもこれ、日常パートの毎朝にやられるとこがまたキツい。ケガイ化するとそれがなくなるので、悲しく思うか、ホッとするかはプレイヤーの姿勢次第。でもって、他のケガイたちより期間が長いため、彼女がいない間に家に思い人を連れ込みまくったプレイヤーは絶対に多いと思う! 何が怖いって、ケガイ化前だと家に人を呼んだ後、部屋に高確率にこの子が居て、怖いんよ…。空気が「ラブラブ」なところがまた…。
そんな重めな愛情を向けてくるコノハさんの元ネタはイワナガヒメ。ということで、おそらくイチカの姉。この「姉」というのが神的な関係上なのか、実際にそうなのかはわからないけれど、親戚であることは確かな模様。
この関係性がわかった時、両者の性格が、あまりにも対比的で…。
自立を目指して資格や勉強に熱心なコノハ、一方、イチカは神討ちに必要な教育しかされていないので勉強は壊滅的な模様。料理上手でレシピの研究にも余念がないコノハに対して、下界に降りてきて初めて作ったケーキは黒焦げになってしまうイチカ。……上げればまだまだキリがないけれど、何もかもが正反対なのではないだろうか。
イチカはその降ろされた神の影響で美貌も手に入れているが、コノハはテラスの幻術でその姿を保っている。この部分、さらりと明かされるところで作中でもあまり強調されない(ニニの反応で少し疑う程度)からわかりにくいんだけど、元々の姿はかなりの醜女ってやつなんだろう。
以下、イチカの項目に移ります。

イチカ
ニニ転校の翌日にやってくる女の子。
苗字がないとか、神討ちのなんちゃらとか、かなり不穏な出自っぽい。
コノハの「妹」なのでしょうね。大山という家の在り方も含め、非常に対比的に描かれる。コノハが表のヒロインなら、イチカは裏のヒロイン。プレイスタイルによっては逆のような気もするが。
コノハさん、かわいいといえばかわいいんですけど、真エンドに至るまでの道のりがそれなりに長く険しいため、多くのプレイヤーが若干「邪魔」「怖い」との印象を持たれてしまう。のに対して、イチカは元々自身が使い捨てであることをわかっているため、生に対する意識が低いというか、それなのにニニくんに恋していく姿がいじらしいというか、かわいいというか…。好きになっちゃうよ、こんなの!
討伐パーティキャラなので、関係性が強さに直結していくところもゲームを進める上で有り難く、技のムービーもカッコカワイイので、ついつい連れ回してしまいました。
寿命が僅からしいのですが、どうにかならないのでしょうか? それこそ、彼女が死ぬ世界を信じたくなくて、何度もループしちゃうエンドにだってなりえるんだが…。永遠に君と出逢い続ける夏を過ごす、的な。
この辺のシナリオも、コノハとイチカで対比的だなぁ。世界からの脱出と、世界への引き篭もり。
個別エンド、絶対に見たい。

余談。
コノハナノサクヤヒメとイワナガヒメは元々一つの存在として、ニニギノミコトに送られた嫁たちだったが、それを片方だけ送り返してしまったことにより、人間は短命となった、というのが元の話。そしたらこの姉妹二人共に嫁にすれば、すべてが解決なのでは? そういう話ではないの? コノハちゃんとイチカちゃんを仲良し姉妹にして、三人で世界を作り直そう? ね!?

ホオリ
初対面で「お父さん」呼びしてくるヤバい奴。何でか愛情値が上がりやすいので、今回のBL枠か?と震えつつ、接していましたが、それだけでもないような?
元ネタはホオリノミコト。なので、ニニくんのことを「お父さん」、イチカのことを「お母さん」といってくる。そのまんまやんけ。
気になるのは家族の存在。兄弟、もとい海彦的な存在の兄がいるようなのですが、喧嘩別れしている? 沙織という母親も気になる。家族、本当に存在しているんか?と。もうとっくにみんな死んでないか?と考えてしまうのは、事故の後、もう何年も経っているのではないか、ということ。怪我は雪山で、とのことですが…。
この辺り、関係をもう少し詰めて考えたいですね。…そう、関係を詰めるには、ちょっと怖いぜと思ってしまったんだが(あからさまなBL枠が苦手)「愛情」の中には「家族愛」的なものも大きく含まれているようだと見えてきたので、なんだかかわいそかわいく思えたので、気にしないことにします!

マックス(と、マキナ)
今回の伏兵。好きというより、人間として興味がある。ホオリが狙われたBL枠ならば、こちらは外してくるBL枠のような?
マックスとマキナの関係が親子であるという、確信的な情報がなかなか出ないのは不親切かなと思った。マキナが機械であること、マックス先生が博士枠であること、両者がドイツに由来があることから何となく結び付けられるが。
この親子が気になったのが、今作における「愛情」について考える閃きになったから。マックス→マキナは「愛情」か「嫌悪」しか伸びないのだが、それは親子の情か、亡くした妹に対する情か。と、そこまで考えて、この世界が神話ベースである以上、兄妹の関係を踏襲するのならば、それは「愛情」に繋がるものとしてカウントされてしまうのだと気付く。
マキナがムッター、母親と称するのは彼の妹であるが、そこでこの二人が夫婦的な間柄にあったのかと考えるのは早計に思える。マックスは女性に関心が持てない、苦手であると事あるごとに打ち明け、しかし写真を見つめる、その動作から家族に対する愛情は深い人だとわかる。妹が最愛だったというよりは、恋人的な関係を迫ってこない「異性」として居心地がよかったからではないだろうか。
その代わりとして、マキナを生み出した──が、彼女は妹ではないので、そのあたりの愛情がすれ違った気がする。「妹」としてではなく、「娘」として彼女を受け入れることで、彼も家族の死を乗り越えられた、ように見える。
このへんもあまり深堀してないので、何となくの予想だけど。名前の由来とか聞き流していたのでよくわからん。これも神話由来か?
こういう人なので、ニニくんとの関係では「友情」があがりやすく、付き合っててストレスがなかったです。

テラス
お姉さん枠と思いきや、おばあちゃんと言われて困惑するしかなかった。
初め、なかなか関係性の値を上げることができなかったのですが、パラ不足だったのかな? 提案が通るようになってからは「愛情」が上がるようになり、これまた「家族愛」の補正が掛かっていると思いました。元より旦那さんをニニくんに重ねている節があるわけだが。
マゴマゴくんってあだ名がそのまま過ぎて、アマテラスかと気づいた時にはずっこけた。
彼女がニニくんから逃げ出してしまうのはわかるなぁ。旦那さんが何を思って娘を連れて宇宙に行ったのかわかりません。エリートと言っていたので、元からそういう立場の人に恋をしてしまったのかもしれない。けど、彼女は一緒には行けないので、その別れというのも想いを残したままなんでしょうね。そんで、時間の流れの関係もあって、いきなり孫って…。娘だってまだ幼かったのに、っていう。
彼女が宇宙に行けなかったのは大山の出自だからでしょう。アマテラスが憑いていると思われます。彼女といい、コノハといい、大山から追放された人々の中には生まれたときから「神憑き」という特性者もいる? 特性者が追放される?のかは、わかりませんが。神に愛されているが故に「神討ち」にはなれないのっておもしろいな。もしかすると、ニニくんは宇宙生まれでありながら、「神憑き」だったばっかりに下された可能性も無きにしも非ずですね。
テラスさんとの関係は、背徳感があって、それ以上進められなかったので、今後の課題としたいと思います! デートするぞ!!

ベニ
今回の猫神さま枠。足を踏み鳴らすわよ、という口癖がプリチー。うさぎのスタンピングを思う…。
わかりやすく「のじゃロリ」にしなかったキャラのバランスが絶妙で、こういう外し方が上手いなぁとまんまとハメられています。年齢的にはお姉さんなのでいろいろと世話を焼いてくれるのですが、挙動がかわいいので、かわいいとしか思えない…。おやつを与えたい…。
メンチカツ、おいしいね、メンチカツ!
デートというよりも、一緒においしいものを食べたり、遊んであげたい欲が強かった…。
ニニ→ベニだと「愛情」よりも「友情」が上がりやすいように見えたけど、それはプレイヤーのせいかな? ベニ→ニニは「愛情」の方が上がるっぽい?

…という感じで、ざっくりと。
おそらく、前世? 憑いてる神?との関係性によって、それが「家族」(夫婦、親子、親戚などを含む)の場合、「愛情」が上がりやすくなっているように思います。よって、血縁から遠いが関係はあるナナチは「友情」が上がりやすい。
初めの説明で異性によって同じ提案でも反応が変わると言われるが、「異性」という枠でもないな?と気付いたあたりが、混乱の元。
ゾワゾワするのは「愛情」の定義。確かに神話的には兄妹/姉弟の関係はそのまま夫婦神になることも多く、古くは異母兄妹/姉弟婚が理想ともされていましたが、それを血縁関係として「愛情」に括るのは乱暴な解釈に思えます。このあたり、ただの予測であって、まだ検討にも至らないので、もう少し遊んでから結論付けたいですが、そういうところがもう深みにハマってんだよ、この世界によ…という声がどこからか聞こえます。

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