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渡部昇一流『四書五経』の解釈

100、神仏に頼りすぎない

🌏鬼神を敬して、之れを遠ざく🌏(『論語』雍也第六)

鬼神というのは日本で言うなら神仏である。
神仏をありがたがるのはいいけれども、無闇に近づいてはいけない、
と言っている。

それで思い出すのは宮本武蔵である。
武蔵が吉岡一門との決闘を前に、通りかかった神社で武運を祈ろうとする。
そこでハタと気が付いて、神は尊ぶべし、頼る気は起こしてはいけないと思い直す場面があった。

また、私の母はなんでも神前で祈る人を軽蔑していた。
母の観察によれば、そういう人たちは縁起担ぎでよくない。
普通の人は盆と正月と命日だけ行けばいい、というのである。

私の観察では、日本人であまりにも教会に熱心に通う人は付き合いにくいタイプが多いようだ。
本当に立派な信者もいるけれども、多くは偽善的になりやすい。
日本人のセンスから言うと、多くても週一回か、
あるいはクリスマスなどの大きな祝日に行けばいいのでは、
と言う感じがするのである。


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