見出し画像

第195回 時平と怨霊 の巻 パート1

天神絵巻では、ヘビ(厳密には青龍)に化身した道真の怨霊が時平の耳からにょきっと出る印象的な場面があります。

調伏していたお坊さんもあわてて退散し時平はやられてしまう、そんな場面です。 (この絵巻を見て「耳からうどん!」ってアイディアが降ってきたのもどうかと思いましたが…)

天神絵巻より 時平の両耳からヘビがにょきっと・・・


このとき時平の枕元ではアンチ道真の三善清行(みよしのきよゆき)と、その息子で僧侶の浄蔵(じょうぞう)が怨霊道真を調伏している最中でした。

石ノ森章太郎『日本の歴史9』より


「いや、こっちは帝釈天サンにちゃんと許可もらった上で復讐しに来てるんですけど! 念仏やめていただけますか!」

怨霊道真にこう言われた清行はあわてて息子・浄蔵に調伏をやめさせ退散します。そして時平は絶命・・・  これが天神絵巻での復讐場面です。



この記事が参加している募集

日本史がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?