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5000年を経て伝承される希少な花蜜 「キトゥルハニー」とは?

こんにちは。
突然ですが、皆さんはキトゥルハニーというシロップをご存知ですか?

キトゥルハニー(Kithul Honey)とは、スリランカ原産の孔雀椰子(キトゥル)の花蜜を煮詰めた天然のシロップです。

このシロップはスリランカでは「キトゥルパニ」の名前で親しまれ、水牛のヨーグルト(ミーキリ)やパンにかけたり、紅茶に入れたり、多くの伝統的な料理、デザート、飲み物に使用されています。歴史を紐解くと、5000年前から原住民が砂糖がわりに使っていたという伝説や、いまから1800年前、村人がスリランカの王に今日の製法に近いキトゥルパニを奉納していたという記録があります。

口に入れた瞬間ふわっと広がる濃厚な甘みは不思議と後味にクセがなく、花蜜の香りや、ほのかなスモーキーの香りなど、甘さだけではない天然の奥深い味わいを楽しめます。

アーユルヴェーダハーブ粥との相性もピッタリ!

原料のもととなる孔雀椰子は一般的なココ椰子とは違い高原地帯にしか自生しない珍しい種類の椰子。苗を植えて花蜜が採取できるまでに成長するのに30年ほどかかると言われています。花蜜は、職人が10mほどの孔雀椰子に登り、花房に切り目を入れたところに壺をはめて時間をかけて採取するため一日にわずかしか採れません。そのためスリランカでも貴重な原料として扱われています。

これがキトゥルの木。鎖状になっているのが花の部分です。
壺に貯まったキトゥルの花蜜。

また、この天然のシロップには酵母が生きています。キトゥルハニーに含まれる酵母は、体内で糖をアルコールと炭酸ガスに分解し、糖質の過剰な吸収を抑えてくれます。また、酵母に含まれる食物繊維は腸の働きを活発にして消化の手助けをしてくれます。その一方で常温のまま放置しておくと発酵が進みやすく味が変化しやすいので取扱いが難しいとも言われています。

そのため、品質を安定させたり大量生産する目的でキトゥルの花蜜に砂糖を混ぜて売られているものも多く、手間暇掛けて作られる花蜜100%のものは現地でも手に入りにくくなっています。ambaraは混ぜ物のない本物のキトゥルハニーにこだわり、現地のメーカーと契約して昔ながらの製法で製品化。パッケージ素材や保管方法、配送を工夫し、味の変化を防ぎながらお客様のもとに届けることを実現しました。

栄養豊富なキトゥルハニー

キトゥルの花蜜には、鉄分・マグネシウム・カルシウム・カリウム・リンなどの必須ミネラルや食物繊維、ビタミンが豊富に含まれ、その量は白砂糖の60倍との研究結果も出ています。その他、体内でも合成され母乳にも含まれる(新生児には欠かせないとも言われる)ビタミン様物質であるイノシトールが多く含まれています。このイノシトールは細胞膜を構成するリン脂質の重要な成分で、特に神経細胞の膜に多く含まれ、脳細胞に栄養を供給したり、神経を正常に保つ上で不可欠な働きをしています。

【イノシトールの健康効果】
◎生活習慣病の予防・改善効果
◎神経機能を正常に保つ効果
◎髪を健康に保つ効果

またグルタミンの含有量も比較的高く、血糖値が気になる方や糖分を控えたい方にもお薦めの低GIシロップです。

生活習慣病が気になる現代人におすすめしたい素晴らしいキトゥルハニー。
使い方はハチミツ同様、ホットケーキやアイスクリームにかけたり、コーヒー、紅茶、チャイなどに入れたり、焼き菓子やパウンドケーキ、プリンなどの材料としても活用できます。

スリランカの大自然の恵みを、ぜひ一度味わってみてください^^


ambara director
Miu

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