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プレイリストを覗き見してみる4月

プレイリストまとめ4月編!


スーパーへと買い出しに行く途中、家の斜め前に植えられている桜の木がピンク色に染まっている様を横目に「春だなぁ〜」なんてぼんやり思っていたのに、気づけば桜のかけらも残っておらずいつの間にか新緑に染まっていました。
今年は1枚しか桜の写真を撮ってないぞ!桜が終わる前に声かけてよ〜〜〜!

という感じで本当にあっという間に5月になった感覚。
しかももうすぐ5月も折り返しだなんて、、嘘だと言って……笑


さて本題に戻りまして、
他人のプレイリストを覗き見するのってなんだかワクワクしませんか???
そこには新しい音楽との出会いがあるかもしれないし、新しい発見があるかもしれない!
そんなワクワクをおすそ分けできれば!
ということで私のプレイリスト・音楽との出会いを覗き見しちゃおう!!というコンセプトでやっております、プレイリストまとめ!


先月に引き続き今月も【覗き見プレイリスト】ということで、4月の新譜とともに、4月私がたくさん聴いていた旧譜も合わせてご紹介!!

前回(3月編)はこちら↓


▼New Music

4月にリリースされた新譜の中からよく聴いていたものをまとめました。

【our hope】/羊文学

新しいCDが出るたびにドキドキするし、毎回期待値を超えた音楽を提示してくるバンド、羊文学。
今作【our hope】はタイトル通り、様々な望みと祈りの讃歌なのかなぁ、と思いました。
『光るとき』や『マヨイガ』に感じる、未来を想う君を肯定してそっと抱きしめてくれるような承認歌。『ラッキー』や『くだらない』に垣間見える、心に内在する本当と現実が会合するような曲……、
このアルバムには、理想と現実の狭間にあるものが詰まっているように感じるのです。そして、この先の未来に夢を抱いて、自分の足元に目線を落とし後ろを振り返って前への歩みを止めてしまったときに、そっと肩に手を置いて寄り添ってくれるような安心感を覚える、そんな曲が詰まっているように思えます。
この情勢下で私たちが心の底から求めているものは、きっとこんな温かい優しさなんじゃないかな、って本気で思うほど、私の心をぐっと掴んで離さないアルバム。
そして、このアルバムを聴いて確信したけど、
羊文学が歌う「おやすみ」は、私にとって「大丈夫」よりももっと優しい承認の言葉だなぁ、と。

▼おすすめナンバー
『光るとき』
『キャロル』
『マヨイガ』


【NO HALO】/climbgrow

発表される新曲が爽やかなロックだと知ったとき、
あぁこのバンドも大衆受け音楽に着地したのか、と不安に思ってしまいがちですが、彼らはいつもそんな不安をぶっ飛ばしてくれます。
メッセージ性の強いリード曲の『革命歌』はメロディラインもすごく綺麗な曲。
かと思えば次の『MAYBE』は1音目から歪みが効いたパンチのある曲。
3分という短い曲中にいろんな展開を見せてくれる『マリオネット』は拳を掲げたい衝動に駆られる。
ビートを刻むメロディで飛び跳ねたくなる『YMSN351』は、まさに彼らの真骨頂。アクセル全開といった感じだろうか。
こんな自由奔放なロックなEPの最後が『papparapar』というラブソングなのがなんとも彼ららしい。
実はCD限定で収録されている楽曲もあるのですが、残念ながらライブに行けてないのでCDはまだ手に入れてません。(ライブ会場限定CD)
未配信の楽曲は一体どんなものなのか……。期待は膨らむばかり…!

▼おすすめナンバー
『革命歌』
『マリオネット』


【憑依さん/Q】/Tempalay

CD発売は5月ですが、どちらの楽曲も先行配信されていたので4月リリースという扱いで。
シングルCDの収録曲って割と1曲目は好きだけど2曲目はうーん…というものが多かったりするんですが、『憑依さん』も『Q』も甲乙付け難いほどどちらも好きな曲……!
異なったアプローチをしているし、どちらも違った魅力がある曲だというのに、それでいて纏っている空気は同じ感じがする不思議。
「そりゃ同一アーティストだからでしょ」って、そんな簡単な答えではないのです。
どちらの楽曲も同一ドラマ主題歌、ということで一体性を持たせているのかもしれないけど、それを露骨にではなく、楽曲が纏う空気で感じさせるという凄さたるや……
Tempalayが創り上げる、奇妙で歪な違和感。それでいて美しく心地良い違和感。
この不可思議さを解明したくて聴き入ってしまう……。
これは魅力というより、魔力なのかもしれないなぁ……


『Talking Box(Dirty POP Remix)/SPACESHIP』/Wurts

Remixって結局大元の原曲を超える事ないよなぁ…なんて思っていた私を引っ叩いてくれた『Talking Box(Dirty POP Remix)』
もちろん原曲の『Talking Box』も好きだけど、このアレンジはWurtsの世界観・曲の良さを120%引き出してるのです…。私はもうRemixじゃないと物足りない耳になってしまいました。
すごく良いアレンジだなぁ〜なんてぼんやり思っていたら、『SPACESHIP』もすごく良くってこれまたびっくり…。
リズム・低音のビート・音程の起伏が少ない歌・エレクトロ・HIPHOP……
こんなにも要素てんこ盛りなので、思わず身体がノッてしまうのも納得なのです。


『ミックスナッツ』/Official 髭男 dism

アニメ【SPY FIMILY】の主題歌であるこの曲。
【SPY FIMILY】の良さをぎゅっと詰め込んで表してるような、ワクワクする曲になっています。
歌や歌詞はもちろん、各楽器のメロディラインを耳で追うのも楽しく感じてしまう。
本当に毎回髭男はタイアップ曲のセンスが抜群に素晴らしい〜〜!


『恋のジャーナル』/THE2

THE2がついに始動開始!!!
随所に感じる青臭さと全力の衝動がたまらない楽曲!
まさに待っていました!と言いたくなるほどの爽快感。
「約1年半の時を経て再始動した!」なんて陳腐な言葉じゃ全然足りないね。
メンバー各々の前身バンドの歴史が楽曲に詰め込まれて化学反応が起きているんだもの。
この先一体どんな進化を見せつけられるのやら…(楽しみ…!!)


『ウィスキーがお好きでしょ』/GLIM SPANKY

タイトルからわかる通り、CMで使われているあの曲です。
それをGLIM SPANKYが歌ってます。
聴かなくても素晴らしいことはまぁわかってはいたけど、聴いてみたら想像以上に楽曲と声の相性が抜群すぎてびっくりしちゃいました。
こういう懐かしさを感じるセピア色の曲をレミさんに歌わせたら右に出るものはいませんね。
レミさんの歌声はしゃがれ声のようなハスキーボイスだけど、決して荒っぽくなく、むしろ女性らしい艶と芯の強さを感じる歌声がなんとも魅惑的で、お酒の曲、としても100点満点のカバーだと思います。
アーティストチョイスが素晴らしすぎるので、この曲のカバーにGLIM SPANKYを選んだ方に拍手を送りたい〜〜


『僕の存在証明』/やくしまるえつこメトロオーケストラ

※後日note投稿します!!!
【劇場版 輪るピングドラム RE:cycle of the PENGUINDRUM】の主題歌(正確には後編の主題歌)であるこの曲。
アニメ版に引き続いての主題歌担当ですが、歌詞の言葉選びが素晴らしくって、歌詞を見るだけで泣けてきます。(作品のファンなので……)
劇場版に相応しい壮大さと華々しさ、そして幕が一気に開くような曲展開は、観客の期待に満ちたワクワク感を代弁してくれているかのような印象を受けました。
そして、やくしまるえつこの歌声とオーケストラの音色のマッチがとにかく素晴らしい〜!その世界観を確立していて、舞台を見ているような感覚に陥ってしまいます。
メロディがあるからスポットライトを浴びる歌声。
声があるからその場を照らすことのできるメロディ。
互いが互いの存在を証明するかのような、歌声とメロディの相互作用がとにかく心地良い楽曲なのです。



▼Monthly Music

旧譜でよく聴いていたアーティスト・楽曲をまとめました。
4月は今更聴きだしたアーティストと新しく知った北海道のバンドをご紹介。

〈HHH(トリプルH)〉〈ARB〉

New Musicでも触れた、アニメ【輪るピングドラム】
そのアニメの劇中歌・ED曲として使用されているのが、劇中に出てくるキャラクターによる架空アイドルグループHHH(トリプルH)
しかし、アニメソングと侮るなかれ!彼女たちの楽曲は、ロックバンドARBの曲をカバーしたものなのです!
と言っても、ARBとは???となる方もいるのでは?
ARBは俳優の石橋凌さんがボーカルを務めるバンドで、1977年〜1990年に活動をしていました。(厳密には98年に復活していますが)
私が生まれる前に活動していたバンドなので、まぁ私もHHH経由で知る事になったわけなのですが。。
戦争や労働者、社会の在り方などを主題においた曲を数多く発表したのが特徴で、社会派バンドとも呼ばれたバンドで、硬派な男臭い(褒め言葉)バンドなのです。(幾原監督の言葉を借りるならば、不良ソング。)
そして、アイドルとして売り出そうとした事務所と対立して独立したバンドでもあります。
そんなバンドの楽曲を、架空とはいえアイドルがカバーする、というなんとも奇想天外なことが起きているHHHの楽曲。
ARBの硬派なバンドミュージックが、ポップさを取り入れたアイドルミュージックとして昇華されていることで、なんの違和感もなくすんなりと70年代の楽曲を現代の音楽として受け取ることができる、というとんでもない化学反応が起こっているアレンジなのです…!!
アニメを知っている人も知らない人も、是非この奇妙な現象を体感していただきたいほど…!
そして、私はHHHからARBを知りましたが、ARBの楽曲は今聞いてもかっこいい!と思う曲ばかり。ロックンロール(この場合、ロッケンロールの方が正しいのかもしれない)はこの時代から脈々と受け継がれて進化していったんだなぁ〜…

▼おすすめナンバー
『Private Girl』
『灰色の水曜日』
『HEROES〜英雄たち〜』


〈Tempalay〉

Tempalayは今までさらりと聴く程度だったのですが、【憑依さん/Q】配信を機に見事にどっぷりとハマりました…。というか逆になんで今まで聴いてこなかったんだ……。
New Musicで紹介しているのに飽き足らず、ここでも取り上げてしまうほど。
新譜である【憑依さん/Q】から始まり、今までリリースしている楽曲を洗いざらい聴いていました。
実態が掴めない浮遊空間みたいな世界観。
そんな異物感のある奇妙な空間に放り込まれたのに違和感なくすんなりと身体に入り込んでくる楽曲たち。
リズム(ビート)が安定しているからなのか、歌声が心地良いからなのか……聴けば聴くほど魅了されてしまう謎……
…どうやら私にはまだこの現象を上手く言語化できる術が備わっていないみたいです…悔しい……!!
でも、それほどまでに不可思議な楽曲を次々と創り上げているのだから、本当にとんでもないバンドだ……。
個人的にベースメロディがとっても心地よくって、ついついベースを耳で追ってしまいます。これが私が彼らに魅了される一つの要因なんだろうなぁ…。それにしてもそれ以外の要因は一体どこに潜んでいるのだろうか…。
これはもっともっと聴き込まなくては…
そして聴き込むほどライブで観てみたい願望が募る……

▼おすすめナンバー
『のめりこみ、震えろ』
『あびばのんのん』
『lastdance』



▼覗き見プレイリストをサクッと楽しみたい方へ

インスタでは画像でまとめているので、よければこちらもどうぞ~!


▼プレイリスト一覧

▼他音楽記事はこちら〜


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