ビジネスにおけるコミュニティ活用について

第3回は、「企業のマーケティングにおけるコミュニティの活用について」
をテーマに考えたいと思います。

前回、前々回とは視点を変え、
企業がコミュニティを活用する際の目的やメリットを考えたいと思います。

まず前提として企業のマーケティング活動は、
何か「課題」があり、それを達成するために行われます。
その課題は、無数にあり、
「20代に商品を買ってもらいたい」
「若年層に自社ブランドを認知してもらいたい」
「新規獲得よりか既存顧客のファン度を高めていきたい」
など様々です。
その課題を解決するためにマーケティング戦略やメディアプランニング、クリエイティブ制作が行われます。

上記を書いたのは、マーケティング戦略やメディアプランニング、クリエイティブ制作は企業にとって
あくまでも「手段である」ということを前提に話を進めたいために書きました。

さて、そのうえで、コミュニティ活用も課題を解決するための一つの手段として
とらえたいと思います。

コミュニティを一つのメディアとしてとらえます。
メディアというと、CM、新聞、ラジオ、交通広告、Webサイト、ソーシャルメディア、Web広告、店舗……
など無数に考えられますが、この中でコミュニティというのは、
「ある領域・テーマに、強い興味・関心を持つ能動的な人々が属する集団(メディア)」として捉えられます。
かつ、その集団の数は大体、数百人~数千人であることが多く、マス広告とは対をなすメディアになります。

コミュニティに属する人々が自社の商品やサービスを届けたい相手と非常にマッチする場合、
上記の強い興味・関心を持ち、能動的な人々は「自社のファン」になる可能性が非常に高くなると言えます。
コミュニティ内の自社のファンになりうる人に、自社の商品・サービスに語ってもらうことは、
自社ブランドのファンを育成していくのに、非常に有効な手段になります。

佐藤尚之氏が「ファンベース」という考え方を本にまとめており、
こちらに書いてある内容が、まさにコミュニティ活用に通ずる気付きを与えてくれます。
https://goo.gl/A3TYV1
情報過多の時代にマスで情報を伝えることが困難を極め、
むしろ、マスではなく少人数でも自社のブランドを愛してくれるファンを応援し、
そのファンに自社ブランドのことを友人知人を介して語ってもらうことの方が、
情報は伝わるし、行動も促しやすくなるということです。

まとめると、
企業のコミュニティ活用の目的は、
「自社商品・サービスブランドに対して熱量高く愛情や感情を抱いている人に自社の良さを広めてもらう」ことであると考えられます。

今日はここまで。
次回は第3回の続きとして事例も書きます。
#マーケティング
#メディア
#コミュニティを考える