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詩 無題

歩いて行けばどこかに着くのでしょうか
そもそも着く場所なんてないのでしょうか
時間が進む方に空間が拡がるのなら
ぼくは今この地の先端
足を出したところが明日なのでしょう

たとえぼくが足を止めていたって
じっとしていられないこの世界は
どうしたって明日の方へ流れていくのだから
ぼくは今も船の先端
未来の風に吹かれているのだろう

ぼくらはみんな時間に浮かぶ船の上
忘れてはいけないことは
この世界は君を置いていったりしないこと
ぼくたちはいつだってこの世界の先端