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『君たちはどう生きるか』宮﨑駿

宮﨑駿監督作品はどう生きるか

『君たちはどう生きるか』は、宮﨑駿さんの監督作品と人生と脳内をアニメーションにした映画です。

君たちと書いて宮﨑駿監督作品と読む

ポスタービジュアル見てみてください。
ちゃんと 君たち の横に 宮﨑監督作品 とふりがな打ってますから。
ふりがなを発見して感動しました。
(いや、他の宮崎作品にも同じ書き方してるってことは無しとして…。)

とにかく、めちゃくちゃ面白かったんです。

わけがわからないから、面白い。
そんな感じです。
人生と同じです。

コペルくんは出てくるのか?

映画をみるまで、題名から、コペルくんがジブリ化して、どうのこうのする映画だと思っていました。

『君たちはどう生きるか』吉野源三郎著の主人公コペルくん。

広告も宣伝もなくて、さらに、できる限りネット情報もシャットアウトして映画館へ行ったので、上映開始から少なくとも30分は、眞人くんがコペルくんだと信じていました。

 コペルくん(眞人くん)、戦時中なんだね。
 コペルくん(眞人くん)、火の中走ってるね。
 コペルくん(眞人くん)、田舎に行くんだね。

 きっと、途中からコペルくんとあだ名が付けられるだろうな。

 コペルくんのお父さんが亡くなった設定を眞人くんのお母さんが亡くなった設定に変えたんだろうな。

 コペルくんの叔父さん役を夏子さんに変えたんだろうな。

でも、やっぱり途中からは、眞人くんはコペルくんだという設定には無理がありましたね。

ビジュアルポスターで青い鳥がクローズアップされている時点で、コペルくんと青い鳥の絡みがどうやって出てくるのか疑問はあったのですよ。
そんな設定は、『君たちはどう生きるか』吉野源三郎著にはなかったので。

結論、
アオサギとコペルくんは、絡みません。
眞人くんは、眞人くんでした。
コペルくんは、『君たちはどう生きるか』吉野源三郎著の書籍が出てくるシーンで文字として登場していました。

宮崎駿監督作品 13作品 これが重要

  1. 未来少年コナン(1978年4月〜10月 全26話)

  2. ルパン三世 カリオストロの城(1979年公開)

  3. 風の谷のナウシカ(1984年公開)

  4. 天空の城ラピュタ(1986年公開)

  5. となりのトトロ(1988年公開)

  6. 魔女の宅急便(1989年公開)

  7. 紅の豚(1992年公開)

  8. もののけ姫(1997年公開)

  9. 千と千尋の神隠し(2001年公開)

  10. ハウルの動く城(2004年公開)

  11. 崖の上のポニョ(2008年)

  12. 風立ちぬ(2013年公開)

  13. 君たちはどう生きるか(2023年公開)

13作品ということは、13個の積み木ってことですよね。

私は、間違いなく、これらの作品と共に生きてきました。
子供の頃は、トトロやまっくろくろすけを探しながら生活をしていたように思います。
そして、今は自分の子供と宮﨑駿監督作品を一緒にみて感動できるなんて。

出演声優の事前情報なしでみた結果。エンドロールで衝撃。

  • 牧眞人 山時聡真

  • 眞人の父(ショウイチ) 木村拓哉

  • 子供の頃の眞人の母(ヒミ) あいみょん

  • アオサギ 菅田将暉

  • キリコ 柴咲コウ

  • 夏子、久子 木村佳乃

  • 大叔父 火野正平

  • 老いたペリカン 小林薫

  • インコの王様 國村隼

  • 老婆たち 大竹しのぶ、竹下景子、滝沢カレン、阿川佐和子、風吹ジュン

上映中にキムタクに気がついて、ウキウキしていた自分の浅はかさに打ちのめされました。
キムタクが、ハウルの声とは違うけれど、やっぱりキムタクで嬉しかったんです。
銭形平次に寄せたキムタク。イメージできますか?

(余談ですが、眞人の母の偽物が溶けるシーンはハウルのオマージュみたいでした。この映画には、過去の作品のオマージュが散りばめられていることでしょう。いくつ見つけられるか、何度もみに行きたいです。)

そして、他の声優キャストには気が付かず。
エンドロールに流れてくる声優キャストの豪華さに衝撃。

【エンドロール中の脳内】
そうそう、やっぱり木村拓哉だよ。木村拓哉。
ん?はっ?えー!
菅田将暉!私は菅田将暉好きだったはず!なのに気がつかなかった!
どこに出てた?どこの誰だ?
あいみょんって!誰役?誰か歌ってたか?
柴咲コウ!柴咲コウって、あの柴咲コウ?
・・・キャストが豪華すぎて、この状態がずーっと続きます。

アオサギが菅田将暉だったなんて。アオサギ、何時間もしゃべってたのに。

言いたいのは、ファンタジー最高

今年のブームは、ファンタジー。
今年はアメトーークをきっかけに、『三体』というSF小説にはまり、SF最高と思っていたところに、この異次元の『君たちはどう生きるか』というファンタジー。
(興味がある方は、ぜひ『三体』劉慈欣著を読んでみて欲しいです。『君たちはどう生きるか』の世界観に通じるものがあるんです。個人の感想です。)

ファンタジーは、何でもありです。
わけがわからなくていいんです。
わけがわからなくても、面白がれる自分が最高に面白いんです。

ただ、もれなく『君たちはどう生きるか』……徐々に忘れ去ります。
こんなに感動したのに忘れるんです。

忘れないうちに、この感動を伝えたい。

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