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「また動物園行こうね」と言えた日

3歳息子は、まだ抱っこマン。あと2か月で4歳を迎えるというのに、家の中でも、保育園の行き帰りも、お出かけ先でも、とにかく抱っこが多い。

「そこの信号まで歩こうよ〜」「よし、ママとかけっこでもしようか」とか言ってみるものの、わたしの前に回って立ちはだかり、こちらを見上げながら両手を広げてくる。

わたしが抱っこしないのが分かるとギャーギャーと騒ぎたてるから、結局わたしが折れて抱っこするのである(息子の抱っこアピールが可愛いからという理由も半分)。

そんな息子が、今日はとにかくたくさん歩いた。ズーラシアの、あのだだっ広い敷地内を、最初からほぼ最後まで、休憩も含めて約3時間、自分の足で歩いたのだ。あ〜、歩く3歳の親はこんなにも楽ちんなのか──。

動物を見ながら、「チンパンジーのお尻、すごいね〜」とか「女の子のお尻はピンク、男の子のお尻は黒いんだって〜」とか、「あのふたりは親子かなぁ〜」とか。笑いながら何気ないおしゃべりをする余裕があった(普段は15㎏を抱っこして回るので精一杯)。

ショップでフランソワルトン(おさるさん)のぬいぐるみを買ってもらい、「はやくフランソワルトンのところに行こう〜!」と、わたしの手をひっぱる息子が、とにかく微笑ましかった。

動物園の退園ゲートをくぐりながら、「楽しかったね。また来ようね」と言える、そんな日は、わたしがとってもストレスフリーだった日。

帰りの車ですぐに眠りにつき、帰宅後も3時間ぐっすりの息子の寝顔を見ながら、成長を嬉しく思う休日の午後。


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