なお私はアニメ勢である。

キングクリムゾンの能力は劇中では「時間を吹っ飛ばす」と表現されており、使うとディアボロに数秒間の無敵時間が発生し、ディアボロ以外の生物はその間に起きたことを認識できないと説明されている。
なお、ディアボロはその無敵時間中は他の物に干渉はできないものの自由に動くことができる。

この能力によって、ディアボロはあらゆる攻撃を確実に避けられるし、完璧なタイミングで不意打ちを食らわせることもできるわけだ。ポルナレフが無敵と評するのも頷ける。

しかし、そんな能力であれば、例えばしつこい占い師の死体を処理したり、急に部屋に入ってきた掃除のおばさんから（荷物をまとめた上で）逃げたりはできないのでは無いかと思う。

数秒間しか能力が持たないし、時間を飛ばしてる間は何かに触れることができないわけだから。

この辺りの描写がよく分からない。荒木先生が勢いで描いてしまったのかもしれない。

とはいえ、可能性の話はできる。

能力発動中は物に干渉出来ないといっても、ディアボロが身につけている服はそのままなので、能力発動時点でディアボロかキングクリムゾンが触れている物には干渉できるのかもしれない。
また、一度に止められるのは数秒間だとしても、能力が解除された段階でもう一度発動することはできるのかもしれない。要するに能力のインターバルというものが無いのかもしれない。

こう考えると、ブチャラティから気付かれずにトリッシュを連れ去ったことや、掃除のおばさんから逃げることができたことには納得できそうだ。

前者は能力を使ってブチャラティの死角に入り込み、気付かれてない数秒間の間にトリッシュを気絶させかつ手首を切断し、再び能力を使ってトリッシュごと壁をすり抜けたのだと思う。

後者に関しては写真やPCなどに触れた状態でキングクリムゾンの能力を発動させたのだろう。

しかし、それでも占い師の件は説明できない。

あの占い師は普通にパンチで殺されているので、現場には大量の血痕が確実に残っているはずだ。
なのにキングクリムゾンを使った後は血痕ごと綺麗になっている。死体に関しては処理できそうだが、血痕は無理だろう。
もっとこう、血が出ない殺し方をしていれば（絞殺とか首の骨を折るとか心臓だけを潰すとか）これで納得できたのだが。とても惜しい。

結局、謎は残るのだった。これに関しては荒木先生でも説明することは無理だろうなと思う。