人に馬鹿にされる人をやめたこと

前の仕事での私の扱われ方、あまり明るくもない嫌な話。当事者でなければ「それは無いやろ」と笑い飛ばせそうな話かもしれない。

前職が酷かった話はちょいちょい書いているけれど。そこで私は何言ってもいい人、馬鹿にしていい人、雑に扱っても傷つけても構わない人、として扱われていたように思う。それもかなり多くの人から。

それは私に対しきつく当たる本人のプライドを守るためだったかもしれないし、もっと頑張ればできるだろうという私への見当違いな期待だったかもしれない。だからと言って人を精神ぶっ壊すまで追い詰めてどうするという話なのだけれども……。

精神を病んで仕事をやめて今はいい職場に恵まれてとっても幸せです、なので振り返れば振り返るほど、なんでそんな地獄に? と思ってしまうしもっと早く気づけよと過去の自分にツッコミを入れたくもなる。

もちろん渦中にいる間は洗脳のようにみんな私のために厳しくしてくれているのだ、と思い込んでいた。そう思ってでもいなきゃ耐えられなかったからだ。ものすごく視野が狭かった。ほんとに見えてる世界が酷く狭かった。半径数センチくらいだったんじゃないかって位。

先輩ばかりだったから言い返せもしない、まあ言うならパワハラと言われればそうだなあとも思う。そういうの受け手側の主観でいいと思うから、やっぱりパワハラだと思う。気づくのが遅すぎるけれども。

出来ることの範囲は人それぞれ、何か嫌なことされた時受け止められる度合いも、その人が風呂桶くらいの余裕がある人なそれだけキャパシティがあるし、お猪口くらいの余裕しかない人だっている。それが全く伝わらない人たちに囲まれていたと思う。

単純にそこでストレスを貯めていた人達は指導と称してしまえばいくらでも殴れる(物理的にじゃない、物理的に殴られてたら暴行だから)サンドバッグとして私は認定されたんだ。

だって指導だったんです。と言ってしまえば私が狭量だとか堪え性がない(だからこそ多分「(休職明けに行った店で言われた)復帰してこられたら迷惑」なんて思考になるんだと思う)と自分は悪者にならなくて済むのだから。客観的に見ても酷い話ではあるみたいなのでその場にいた人たちの感覚がちょっと(だいぶ)世間とズレていた、と言われればそれまでなのだけれども。実際かなり感覚がズレてると今部外者になったからこそ自分でもそう思う。

バカにしても受け流せ、容姿を笑いものにしても笑顔で聞き流せ、言ったことは1度で覚えろ、何度も聞いてくるのはお前が出来ないからだ、とにかく仕事覚えが悪い(これについては私に自覚があった、それが事態を悪化させた原因でもある)。出来ないのは親が悪いあなたが出来なければ家族が笑いものにされるぞ(これは実際言われたままの言葉です)、などなど。

今の仕事においては私は自分で言うのもなんですが、割と優秀な部類に入る方です。頼られもしますし、かなりたくさんの人の顔と名前を一致させて覚えることも出来ています。前職ではそれが全く出来なかったのです。何度も来るお客さんの顔も1ヶ月もすれば名前と顔が一致しなくなります。その繰り返しで覚えが悪い、と言われていたのです。多分お客さんにもろくな記憶が無いので、あまりに毎日が嫌すぎて覚えることを拒否したのだと思います。

前の職場の人たちには今の職場で楽しく働いている私なんて想像もつかないでしょう。というか実際そうだということを言っても信じてくれないと思います。

だって明らかに自分よりできないと思ってた人間が頼られて楽しく仕事してるなんてきっとあの人たちは認めたくないでしょうから。

その職場の社風(???)が合わなかっただけの話ではあるんですが、そこの人たち自体の視野が酷く狭かったのじゃないかなと今は思います。そこで優秀だからといって恐らく他の職種につけば優秀では無いです。単にそこだけでの人付き合いが上手くできて、他人のご機嫌を取れる要領のいい人たちはそこで楽しくやってるんでしょう。実際定年退職まで働く人も多くいる職場でした。あと職場結婚がやたら多かったと思います(私の同期は私含め4人ですが私以外は皆職場結婚でした)。私はそこで定年まで働くなんて耐えられないと正直就職して割と直ぐに思ってはいたので、15年以上(休職期間含む)もそこにいたこと自体が不思議ではあるのですが。

おかげさまで相当に我慢強い人間に育ちました。それだけは耐えたことを良かったと思います。でもこれ耐えた方がいいよってことじゃないです。

単に私が無駄に堪え性のある人だったからです。

テロップで、「※この人は特別な訓練を受けています」って流さないとダメな案件です。

耐えられたのは好きなことがあったから、あと生身の推しがいたからなんです。私が病み始めたのは就職前からずっと追いかけていたバンドが解散したあたりからです。その後2次元にどっぷりハマりますが、それでも私の精神状態はどんどん悪化していっていたので……。

回復のきっかけが2.5次元だと言いましたが、あの時、やっぱ私生きてる推しがいないとダメな人なんだなって気付きました。

まあ、過去の話を今の職場でそれなりに親しい人に話すと大抵引かれます。その反応を見て、あ、辞めてよかったんだな、と改めて確認をしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?