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リピーター続出。おすすめのアンフォラワイン!

こんにちは!
葉山御用邸、海の近くのナチュラルワイン専門店ami hayamaです!

今回は当店でリピーターの多い、アンフォラを使って造られたワインをご紹介します。そもそもアンフォラとは何か?歴史など、解説していきます!

アンフォラとは?

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Copyright J. Peterson / Marq Wine Group.

アンフォラとは写真のような素焼きの壺です。このアンフォラを地面に埋めてワインを造り始めたのがジョージアという国。「クヴェヴリ製法」とも呼ばれ、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
同じように伝統的にアンフォラを使用している国は他にもあり、その名称も国や地域によって異なります。
※「クヴェヴリ(qvevri)」という言葉はジョージア語「kveuri」から来ていると言います。これは「埋められているもの」または「地面の奥深くに掘られたもの」を意味します。

そもそもアンフォラは、古代ギリシャではオリーブオイルなどの液体や物品を運んだり保存するために用いられていました。形状は40L前後の持ち手がついた運搬しやすい陶器だったようです。
一方、現在のワイン造りで使われているアンフォラには持ち手はなく、卵型の形状がほとんど。100〜3,500Lとサイズも様々で、醸造や熟成容器としてより適した形になりました。

ジョージアワインの歴史

8,000年前にワインを醸造していた痕跡がジョージアで見つかったことから、ジョージアは「ワイン発祥の地」「世界最古のワイン生産国」ともいわれています。
ジョージアの人々は自宅内、または畑のそばにある壺で当たり前のようにワインを造り続けてきました。なかなか日本でお目にかかれないのは、ほとんどが自宅消費されているワインばかりという理由も挙げられます。

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Copyright J. Peterson / Marq Wine Group.

このクヴェヴリ製法で造られたワインに衝撃を受けてワイン界に広めた人物として、イタリア北部フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の「ヨスコ・グラヴネル」が有名です。
これをきっかけにイタリア国内でアンフォラでのワイン造りをおこなう生産者(特にナチュラルワインの造り手)が徐々に増えていき、今ではフランス、日本でもアンフォラでのワイン造りに挑戦する造り手がいます。

アンフォラワインの特徴

アンフォラで造るメリットとして挙げられるのは、

①木樽と同じく微酸化作用がある。
素焼きの粘土で作られているため、ステンレスタンクなどと比べると気密性が低く、木樽熟成同様にワインに微量の酸素を供給できる。

②容器由来の風味をワインに付けない。
アンフォラは一般的に内部を蜜蝋でコーティングしているため、ステンレスタンク同様、木樽のような風味が付かない。

これらによって、木樽熟成されたワインのようなまろやかな味わいと、ブドウのピュアな果実味が表現されたワインに仕上がります。

アンフォラで造られたワインは、じんわりと体に染み込んでくるような素晴らしい飲み心地と、しっかりとした旨味、強大なミネラルが特徴と言えると思います。

参考URL:Wines of Georgia

当店おすすめのアンフォラワイン!

◎ビアンコ・トスカーノ・アンフォラ 2019/イル・コンヴェンティーノ
イタリア・トスカーナ地方 品種:マルヴァジア、グレケット、トレッビアーノ
黄桃のような熟したフルーツの程よいボリューム感、旨味がじんわりと後味に広がります。冷やしすぎない温度がおすすめ!
前菜〜ハーブを使った鶏肉料理などに。

◎ブラン シンコ シエテ 2017/ジョルディ・ロレンス
スペイン・カタルーニャ地方 品種:マカベオ60、 パレリャーダ40%
スペインのアンフォラワイン!ナチュラルワイン界でとっても人気な造り手さんです。ワイナリーの住所5-7を冠したオレンジワイン。
マカベオとパレリャーダを4日間醸しアンフォラで発酵熟成。セサミやジンジャーの香り、柑橘系の果実味と程良い旨味感が美味しい身体に染み込みます。

◎ムツヴァネ 2019/ドレミ
ジョージア・カルトゥリとカヘティの2つの地域の畑
品種:ムツヴァネ
オレンジティーのようなアロマティックな香り、控えめな酸味。
スキンコンタクト(果皮と果汁を一定時間接触させておくこと)を長期間行っていることから、ボディがあり味わいの輪郭がはっきりとしていて、旨味がしっかりと感じられます。


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