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分けない世界

人の思考(言葉)というものは、そもそもカテゴライズする=分ける、ということをしてこの世界を認識しようとする。

そうすると自分が生き残るための最善の方法や、自分が良い思う世の中のあり方を、見つけられることが出来る気になるし、なんとなく予測がつく気がするので安心したりする。

故に分けたり決めつけたりするのは、仕方がないところもある。認識するということは、ここから逃れられないことでもある。

けれど、それがあまり極端になると
「女(男)はいつもズルい」とか
「中国人(日本人)は金儲けばかり」とか
「共産党は(自民党は)悪い人しかいない」
などということになってしまう。

これって差別的な発言に、聞こえたりしないだろうか。
実は差別とは、もともと「分けなければ」起きないことだ。分けないで考えてみれば、男女の前に人間だし、どこの国の人も地球に住んでいる人だし、政治信条や所属の前に、良いところも悪いところも併せ持つただの人だ。

同じように
「NHKは嘘(真実)しか言わない」とか
「薬はみんな悪い(良い)」とか
「国は良いこと(悪いこと)しかしない」とかも、実は分けて決めつけているだけだったりする。

特に不安だったり恐怖感が強いと、分けてなんとか安心出来る方法を強く人は探してしまう。

まずはそれに気がついて深呼吸して、極端に分けたり決めつけてしまったその境を、取り払った世界を想像してみてはどうだろう。

分けることをちょっとやめると、争いも競争も比較もない世界にちょっと近づくかもしれない。

それって、実は皆が求めている平和や安心などに近いかもしれない。

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