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30~34歳、賃金月額、¥289,400(男性2019)

先日、20代の貯金と投資について考察してみたところ、

読者諸氏より大きな反応をいただき、やはり皆の関心事の一つなんだと考えさせられた。

時節柄、在宅することが増え自身の過去やそれに起因する現状についての考察が深まっている証拠とお見受けしている。

誠に素晴らしい事だが、中には落ち込んでいる諸氏がいるかもしれない。

続きと言っては何だが、今回は、30代辺りを掘り下げ、更なる考察の参考としていただければ幸いだ。

ちなみに、厚労省の「平成 30 年賃金構造基本統計調査の概況」によると、30代の賃金月額(男女別)は以下のようになっている。

30代

【男性】

*30~34歳 ¥289,400 

*35~39歳 ¥325,000

【女性】

*30~34歳 ¥243,400 

*35~39歳 ¥253,600

さて、20代を華々しく散るように過ごしたか、堅実に将来に備えたか、当方に知る由もないが、

今、まさに30代になったあなた、

既に、30代をダラリと過ごしているあなた、

もう、40代で引き返せないところへ突き進んでいるあなた、

それぞれに一回こっきりの選び抜かれた人生を謳歌されているに違いないはずだ。

成功も失敗も無い、有るのはただ一つ、あなたが選んで来たその現実だけだ。

人は、生まれることを除けば、ほぼ毎日、選択というクジを引きながら人生を歩んで行く。

時に悩み立ち止まり、選んだ後で後悔し、結果に痺れ楽しみながら前に進むものだ。

幼少期には、

・泣くか、笑うか

・ごねるか、ぐずるか

・食うか、寝るか

・父か、母か

なんの記憶も残っていないが、こんな感じの選択を繰り返していたはずだ。

学童期は、

・鼻を穿るか、あくびをするか、

・リンゴの切り身が、大きいか、小さいか、

体の発育に伴い、下着の選択にも気を遣い始めたに違いない。

この時点では、白か、ピンクか、まではちと早い。

その後の思春期、青春期なんてのは、ほぼ、A子ちゃんか、B子ちゃんかで日々悩み、

どちらかに決めたかと思えば、今度は、告白するか、しないか、と再び悩み、無尽蔵な若いエネルギーを無駄に浪費するものだ。

結局、勇気を持てない己が不甲斐なさから、人生最大の楽しみの一つ”告白”を棒に振った諸氏も多いはずだ。

こんな風に決めつけて書いていると、

稀に、そういうお前はどうなんだと、ご批判めいた感情を持たれる諸氏がいらっしゃるのを風の便りに聞き及んでいる。

ならば、ここは一つ、我が体験記をご披露しておこう。

あれは、17歳の夏であった。

これまで割と仲良しだった同級生のN子ちゃん。

大きく意識したことはなかったが、夏休みに入る前から急に心がモヤついて、ヤバい状態になってきた。

休みに入ってからは、バイトや遊びでごまかしていたが、思いは募るばかりだ。会いたい。

ラッキーにも、その年の登校日は割と早く、久しぶりにクラスのみんなが集まった。

キュィー↑ン、違和感センサー発動! ガンガン,ガーン

反応した方を向くと、しばらく見ない間に急激な成長を遂げた、薄着でプリンとしたN子が両目に飛び込んできた。

少女

この年代の若者は恐ろしい。

体だけでなく、心や気持ちも一気に成長するようで、もう好きが止まらなくなってしまったのだ。

それから、しばらくは何もできないまま悶々とした時を過ごし、

ダメだ、このままだと夏休みが終わってしまうと焦りを覚えた。

寝苦しい夜、己を奮い立たせて決意した! 明日だ。

翌朝、昨夜の熱気が体に残っているのを感じながら、

家に誰もいなくなるのを待って、座敷の黒電話の前に正座した。

やるぞ俺は、と呟きながら、電話の前を行ったり来たり、立ったり座ったり。

数時間は、時を数えたかもしれない。

この数日、ずっと頭に描いていたこのシーン、後は勇気だ。

よし、やるぞッ、

ガチャ、受話器は上がった、

ドッカン、ドックン、、ドッカン、ドックン、

ダメだ、心臓が爆発しそうだ。

ガチャリ、、。

一回休憩した。

汗が、拭いても拭いても流れ落ちてくる。

フー、フー、フー、落ち着け、落ち着け、電話するだけだ。

5分程、落ち着かせて、

うりゃ、

今度は、受話器を持ち上げたと同時に、人差し指を、ダイヤル穴に突っこんで、

番号を一気に回し続けた。

トゥ、トゥルルルー、トゥルルルー、呼び出し音が耳の中で暴れるように鳴っている。

誰が、出るんやろか。

N子が出てくれないと、持たんぞ、これは、、

ドックン、ドックン、、

ガチャ、

はい、もしもし、○○ですが、

おー、出たな。

誰だろう。

このN子ちゃんのお家、お姉さんがいるのは知っている、お母さんだっているはずだ。

ドックンの音が大きくて、女子の声だとしか分からない。

俺の番だ、何か言わないと、

2秒ほど間が空いた、

あーッ、

好きやねんッ!

考えてくれッ!

な、好きやねん、ずっと!

がチャ。

おーーー、やったぞ、

凄いぞ、とにかくできた。

ドックン、バッカン、グワッチ、ボッカン。

肥大した心臓が、キューンと爽やかな痛みと共に最大まで膨らんで、スーッと急速に落ち着いていくのが分かった。

電話の受話器を置いたままの体制で、

恐ろしいほどの達成感を味わった瞬間であった。

どうじゃー、やるときはやるのよ。

えーと、なんの話やったかなー、

ああ、30代の話な、、、

ちょっと、エネルギー込め過ぎた、みんな、本題に戻ろう。

青年期だったな、次は。

青年期に関しては、前回も言及していた大学の選択、会社の選択、結婚相手の選択と、ほぼほぼ人生が決まってしまう重大な選択が連続的に続くタイミングだ。

そして、納得できる根拠など見つけられないままに、一気に駆け抜けてしまうのがこの青年期の選択の特徴だろう。

そして、順風満帆に王道を進めば、30代は子育てに忙殺されることになる。

この30代の10年間で貯蓄額を増やせるのは、独身で通す者か、かなり年収の上がったやつ、仕事を止めずに頑張ってくれた奥さんと結婚できたラッキーな奴だけだろう。

いずれにしても、選択する、右か、左か、で全く違う人生を歩むことになるのが30代だ。

家庭を持って、子供を育てて(=育児に参加して)、更にキャリアアップと貯蓄をも伸ばす。

いやいや、これは大変。スーパーマン級な能力が必要だ。

ま、普通は会社と家の往復を繰り返して、30代を過ごすことになるが、それで普通と言うか、それで凄い事だから安心して構わないだろう。

仮に、フラット35を利用して、住宅ローンが大きくボーナスに伸し掛かかろうが大丈夫だ。君は30代だ、十分に間に合う。

何ッ、40代からフラット35に手を染めたが、どうすれば良いかって、

んー、

よー分からんが、年末は嫁の実家へ必ず帰省されることを怠らない事から始めてはどうだろうか。

ささ、お父さん、まずは一献。

料理


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