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飲、食、外、食。

コロナが始まった4月のあの頃は、今日の百合子ちゃんは、何か言うのかなあと思いながら、もしまた自粛要請になって、テイクアウトオンリーな営業スタイルになった場合、今度こそ私は「どんぶり」を売ろうっていた。

でも今は焼売を売ろうと思ってる。テイクアウトとイートイン、立ち飲み焼売屋。きになる嫁ネオパオパオ

日本一領収書を経理さんに出しにくい店を目指します。

さて、メリットよりもリスクを侵した雑誌「月間食堂」に出て、売上晒せ、全部出せ、乳首まで?まじかよ、な感じで進みましたが、気持ちの上では混沌としていました。

●愛すべきベンチマークのママの死。

●一番疲れた日に、飲食頑張ろうと思える師の死

●1人の客として、大事な店を失った

そんな矢先にやってきて、自分の事を見失いそうな溺れそうなときに、2時間もインタビューするとか言うのであえて自己整理のために、人に話す事で整理したかったのです。そして、理解者と言える同業者でもなく、支援者といえるお客様でもなく、静かな部屋のカウンセラーでもなく、どうせこれ、自慢話じゃね?と思われる対象な人ではなく、飲食において、あなたは何を始めて何を積み上げて、何を形にして、反省をして、今をどういきてるかを聞きたいという記者さんを選びました。

●私の立ち位置としての平野、私の業務

数々のおばんざいが並び、あれこれと大人が「駄菓子屋」にきたようにわくわく、店のカウンターに座りながら「メニューないのかな」「あれ食べたいって、いっていいのかな」「麻婆豆腐もある」なんてひそひそ声で話してるのを聞きながら、ドリンクの準備をする。新規さんかぁ、と心で聞きながら顔を見て、何となく合うなって人には、ちょっとじらしながら、好きな物の前に、野菜を食べなさいと盛り付け、飲んだら食べれないタイプのおじさんには、一番今日おいしいのはこれだ、これだけは食えよと、盛り付ける。辛い痺れ系の麻婆豆腐は「ぴあムック」の中華特集で唯一小料理屋で載っている一品ですが、最初に食べたら他の味わかんないから、これはデザートなんだよと、心で呟きながら、盛り付けていく。

割と心の中では会話しているので、アウトプットをしない限り、私はそんなにお喋りな方ではないのです。「俺は一人でもいられるけど」のオーラのお客様を、限りなくやわらかなタッチでいきなり尻を撫でて、びっくりさせておけばいい、その1タッチで30分は間が持つ。天気の話も、多目的トイレに誘うことも、タピオカブームの次は何かを探す会話も必要じゃない。私は何もしないようで、尻を触る距離感にすぐ飛び込むよ、という姿勢だけで、ただの腹ごなしではない「飲食外食」空間なのだと思ってる。正直色々褒めてはもらいますが、それほどのことをしたかしら、な料理と、必要以上には原価をかけたそこそこ上手いレモンサワーで店を切り盛りしている訳だが、今回のコロナでテイクアウトをするか、休むかという選択肢に迫られたわけで、当たり前のようにいつものメニューを、詰めたら、、全然量が足りないわけで。お皿の余白に、今まで支えられて生きてきたわけで、それが今まで積み上げてきた、店人間としての私とその箱。

●アフターコロナをどうしたか。

まず、4月はみんな緊急事態宣言初級。何がどうで誰がお客様で誰が敵対したり、怒られたり、何が正で誤かわからない状況。いのち大事にをモットーに、ドラクエで話せば、自分以外のパーティーを全部馬車に入れました。その人、その家族、その会社、責任とれないから。

普段の二倍の仕込み、朝から夜までずっと調理

通常営業自粛したら、二倍忙しい謎。

仕入れと売上がイコールの現実

原価100%の日の弁当

ヤケクソ弁当売ってますって、噂にほんのりなっていたような気がします。そこでまあ、コロナで私は初めて今回「思考停止」を決めました。というか、決定事項とかをこの期間は作らない。この状況がどう変わるかわからないけど、何かしらおわりはくるも来ないもわからない。持続支援金、これはうちみたいな狭小店が粗利にするとかなりの気合で勝ち取るものだから、耐えるだけ耐える、頑張れれるはずだ、と、、金によるストレスは頭から削ぎました。

●いつもを、を、取捨選択しながら秒感覚で変えていく。

いつも通りになんてならない。これをいつも通りにしたいなんて、昔は良かったおじさんと同じじゃん!もうすがりついてはならない。あの日には帰れないなら、、でも変わらぬ絆があるとするなら、そこだけは大事だ。

というわけで、周年を迎えた6月。来れない方はまだまだいると思い、クラファン動かしました。大金を入れてくださる=来れない、出欠確認にもなりました。絆はある、店には空席があっても悲観しない、絆はある、2、3回分の飯代はもらっている、きてくれている気持ちを受け取り、暇でもココロを疲弊させないぞ!と。6.7.と耐え抜き、8月に念願の水道配管と、夢の天然木カウンター工事。生まれ変わる、バージョンアップ感、混沌を前に進む感。

スーパーネガティブな人間を、こうも追い込むと、まじでポジティブに突き進んでいくもんだと、、わしは今書いていて平野という人間に感動してます。なんだこれ。

●あ、私はネガティブだけど、ネガティブな人といるのが超苦手かもしれない、愚痴を聞けない体質、ちょっとスピリチュアル単位でオーラ拒否しちゃうかも、というアフターコロナで浮き彫りになっている、いつもよりみんなが発言に抑制が効いていない人間関係を通しての発見。

というわけで、アフターコロナでどう生きるか。

飲食店がすごい大変でも料理が楽しかったこと、その肉体労働を続けるには健全な体力を維持しなければできないこと、好きな仕事で金を作るなら、作り方に固執しない事、何がどう来るか分からないなら、色々テストするチャンスはあるから、普段から不屈でとりあえずいる基礎を作る事。あと一番大事なのは、どんな仕事でも、自分とその誰かを必ず大事に出来てるか、を守ること。守れてないなら謝り、改善し、自己否定、自己陶酔に時間を割かないこと。

余裕がないから、必死に生きてたら、やってる事はいつもよりはポジティブだったかもしれませんね。ふうん。正直コロナという問題は、本当に大変でした、したというか進行形ですが、、朝から三浦春馬タイムを作り、、彼の死を補うには、第二子を産めるかもという謎な気力や、謎にテキーラ健康法にはまり、あ、、何年もかかる歯科矯正なら、すぐに安心インプラントにしたり、、笑っていたい、死にたい、ねむたい、ひとが怖い、ねむたい、支払いが怖い、ねむたい、人件費こわい、ねむたい、色んな負の沼にもいましたよ、でも、普段より慎重に原価を管理したり、持続可能に旨いものを作らなきゃと思ったり、スター選手を作りたいと、料理研究したり、アルバイトさんが暇でも士気を上げて楽しく働かなきゃとピエロしたり色々、いつもより忙しかったんだよぉ〜ねむたい!なわけです。

アフターコロナの生き方?

いつもより、頑張る。いつもっていつだよ!

●毎日は非常で日常でなんでもない日おめでとう。働いて納税して美味しいもの食べて、何があっても好きでいてくれる、好きでいられる人を自分で認識しながら暮らしていくにつきます。



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