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ねこねこ星の傘ネコたち【仮】

ねこねこ星の傘ネコたち



ねこねこ星には、傘を持つと飛べる傘ネコ族が住んでいる。

この星のネコたちはだいたいみんな、アメリカンショートへくらいの大きさで、立って歩いてよくしゃべって、傘を持つと飛んでいくいること以外は、地球のネコたちとそんなにかわりはない。

傘は、たまたま地球からきた遊びにきた人が【雨が降ってきたからとはじめて傘を貸してくれて、その瞬間【なんてすてきなんだこれは】と、(嬉しすぎて)飛び上がった。

そして、それからねこねこ星のネコは傘を持つと飛べるようになった。

それが傘ネコ族のはじまり。

これはそんなネコたちのお話です。


1️⃣傘ネコのプッカ


ある朝、ネコたちの中でも飛び抜けて傘が好きな傘ネコ族が暮らす国、常夏【というか一年じゅう初夏の国】モナネコ公国で、めずらしく雪が降り始めました。

この雪は特別で、何年かに1回しか降らない。

積もったらすぐ雪だるまを作って、それが溶けないうちに【結構相手探しの旅】にでたら最高のネコが見つかるという言い伝えがあるもの。

だからモナネコ公国の傘ネコ王子のプッカは、【こりゃあいい、運がいいぞ、今から旅に出発だ】と飛び上がって喜んだ。

毎日毎日、大好きな傘をさして楽しく空をとんでいる毎日も楽しいけれど、ちょっと何かが物足りないと思っていたところです。

急いで、雪だるまを作って傘を持つと、お気に入りの蝶ネクタイをしめて、溶けないうちにと急いで出発したのでした。



2️⃣眠りネコの国

傘ネコ王子のプッカが、傘を片手にウキウキと飛んで飛んで、最初に来たのは眠り猫の国。

眠るのが何よりも大好きなネコたちの国で、みんない1日のうち23時は間寝ています。

だからどのネコに話しかけても、むにみゃむみゃ ぐーぐー すやすや ぴーぴーまったく話になりません。

プッカは、【結婚するなら、こんなに寝てばかりの女の子は嫌だなあ】

そう言って、次の国へ向かいます。傘ネコのプッカ王子はI日中一緒に過ごしてくれる女の子が大好きなのです。




3️⃣ビールネコの国

次に訪れたのは【ビールネコの国】

この国に着いた途端、にぎやかに大歓迎してくれました。陽気で元気にみんなでビールを飲むのが大好きなネコたちの国。

プッカもすぐ誘われて踊って歌って、ビール片手に大勢で乾杯。

楽しくて楽しくて、プッカはこの国でお嫁さんを見つけようかとウキウキ考えました。
みんな明るくてすぐ友達になれて素敵できさくなネコばかりです。

だけど、ビールネコの国では、みんな何よりビールを飲むのが大好き。

寝ているとき以外、ビールばかり飲んでいる女の子もなんだか違うなあと思いました。

陽気で楽しいのはいいけど、自由で楽しくて時々2人で踊れるような相手がいい。


プッカはぽぽぽんと傘をさすと、ふわふわと次の国へむかいます。

つづく

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