I.B...>;;

ここにあるものは本物だろうか

目の錯覚ということもありえる

だって目の前のこの絵は

とてもこわいから

目を逸らしたい

できればずっと

だけど

声をかけられて

その人がくっついてくるもんだから

私は背中にじっとりと絵の具を擦り付けられた気分になった

どの階に行っても目は追ってきて

その度に塗り重ねられていく

重みに耐えられなくなって結局、

私は壁にもたれかかった

目を逸らしてはいけない

目を逸らしてはいけないよ



end

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