見出し画像

サイボウズで食堂を開いた話

みなさん 今日のお昼は何を食べましたか?

サイボウズは働きやすい会社、時間も比較的自由に使える。なんて印象を持たれている方も多いと思います。

実際そういう部分もありますが、人によっては前後のMTGがぎっしりでランチは外に出られないのが当たり前になっていたり、比較的自分でコントロールできる人でも直前のミーティングが思いのほか盛り上がって、ランチを外出してとるほどの時間が無くなってしまった・・・なんてこともあります。

しかも、日本橋にあるサイボウズのオフィスビルから街に出るには一度途中の総合エントランスを通る必要があり、お昼休みともなると他のテナントからもわんさか人が出てくるため、地下のレストランやコンビニに行くことすらおっくうに感じてしまう人も・・・。

社内のラウンジには、小腹を満たすためのカップラーメンやら🍙が買えるコンビニ自販機を設置しているのですが、子供のころから食いしん坊の私としては、貴重なランチをそれで済ませてしまうなんてもったいない!となんとなく思っていました。
 
サイボウズは日本橋オフィスに引っ越して来た際に、3口IHコンロを備えた素敵なバルを備え付けていました。創業祭などの全社イベントや部活で利用することも多いので、炊飯器やお鍋やフライパン、食器などもそろっていました。

3つ口IHを備えたお店みたいなキッチン

こんな素敵な設備があるなら使わない手はない、それに、レストランで出てくるようなごちそうじゃなくても、温かくてバランスの良いごはんを食べてもらえればいいんじゃない?と思い立ち、食堂を開くことにしました。

名前はシンプルに「食堂あみな」

ある日の食堂風景 ルーローハン

献立で意識していたのは
・なるべくお野菜をたくさん食べてもらえること
・汁物をつける
・メインは多少がっつりしたもの 
なんてところでしょうか?

ある日の献立

前日から仕込んで(漬け込んだり切ったり)いた食材を持ち込んで出社し、午前休をとってせっせとキッチンで仕上げをします。

お代は、600円×10食ちょっとで賄えるよう想定し定額にしました。お店の営業ではなくあくまで突発的なイベントという位置づけなので、特に会社にも許可を取ったりはしませんでした。(当初は何も考えてなかったのですが、営業許可など必要ないことは後追いで確認しました。)

また、一人で全部切り盛りするので、半セルフ。洗い物などは食べた人自身にお願いしてました。

食堂の注意事項

なぜそんな大変なことを? と聞かれるのですが
発端は上述したように、ランチを餌にしてほしくない!という食いしん坊発想なのですが、いずれ飲食店をやってみたいという夢のプレの場でもありましたので全く苦ではありませんでした。むしろ複数食作る実践を積ませてもらえてありがたい限り。(大量に作るって2〜3人前作るのとは違うんです!味が決まらない!)

ちなみにちゃんとしたお店ではありませんでしたが、将来を見据えて食品衛生責任者の資格は取得してました。えっへん。(1日受講するだけでとれるんですけどね💧)

毎回作れるのは10~15食程度でしたがおおよそ完売できるほどおかげさまで盛況でした。

ある日の告知

個人で始めたことなので最初は顔見知りだけでしたが、顔見知りが同僚を連れてきてくれたり、仕込みの香りにつられて通りすがりの方が来てくださったり。業務上は関わらない人たちがつながっていったことはとても楽しかったです。

私の食堂だけでなく、サイボウズのキッチンは
お米の食べ比べやごはんに合うおかずをリコメンドしあう部活動をやったり、カフェ部が珈琲や紅茶を入れてくれたり、部署の忘年会などで大量のパーティご飯を仕込んだりする、なんて使い方もされています。

オフィスにある施設を使って、自分の夢につながることを小さなサイズで試してみることができて、本当にありがたいなと思いました。

コロナ前までは結構やってたのですが、今は休業(?)中。
そろそろ再開しようかな、なんて思う今日この頃です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?