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託児サービスに預けられた日の思い出のせいで息子を預けることができない、けど変わって欲しい

Twitterに書こうかなぁと思ったのだけど、長くなりそうだからnoteに書こうかな。また久しぶりになってしまった。

子育てしていると細切れにしか時間があかず、なかなか文章を書く気力が湧いてこない。あの私が性行為をしたいと思わなくなったくらいである。ただし竹内涼真はエロい目で見てる

3つ子の事件を受けて

さて、3つ子ちゃんのママの事件があり、また子育ての拠り所が必要だという議論が再燃している。私も1人しか育てていないのに、とても辛くて今すぐ誰か助けて!と思った日があった。

責任能力や信用の問題があるのは重々承知なのだけれど、やはり拠り所を作る前に「事前登録」「面談」が必要なサービスは行政、民間含めとても多く、母親からするとそれがかなりの負担になる。1人でいっぱいいっぱいなのに多胎ママはもっとハードルが高いことだろう。

前述したようにしんどくなったら「今すぐ」助けてほしいのが育児なのだ。
赤ちゃんの機嫌は、悪くなってみないとわからない。2日後に機嫌が悪くなるなら予約するけれど、そうじゃないから困る

そういえば昔弟と一緒に預けられたな?

そんなことを考えてる時に、ふと、昔弟と一緒にどこかの託児所に預けられた記憶が蘇った。何年も思い出したことは無かったのに不思議だ。

弟がまだかなり小さかったことを考えると、私は幼稚園か小学校低学年だったのではないかと思う。場所は都内か横浜のどちらか。

「遊べるところに行くから少し待っていてね」と言われ、預けられた。

お昼をそこで食べた記憶がないので、お昼すぎからだったと思う。保育園のような施設で、私は幼稚園だったからなんとなくわくわくしていた。でもやっぱり少し不安で、弟を守るようにくっついていた。

遊んだ記憶は全く残っていないし、私はかなりのビビりで恥ずかしがり屋で慎重だったから、たぶんそこまではしゃがなかったはずだ。

唯一そこで残っている記憶は「おやつの時間」。今考えるとおやつは別料金や、定期で通ってる子のものだったのだろう、なれた様子の子どもにおやつが与えられた。

弟はまだ小さく仕組みが分かっていなかったので、そのおやつを欲しがった。その時、その施設の先生が「あなたが食べるものじゃない」とピシッと言ったのだった。

わたしは冷たくあしらわれた弟が不憫で、「これは○○のじゃないよ」と膝に座らせた。

記憶に残ってるのはこれだけだ。


母親が迎えに来たあと、私はこの先生の態度を母親に告げ口した。「ねぇママ、弟がおやつを間違えて欲しがったら、『あなたが食べるものじゃない』って言われたんだよ!!」と。

私は母親が弟に冷たい態度をとった先生に憤ることを期待していた。

だけど母親がバツの悪い表情で濁したのを、幼心にあれ?と思ったのを覚えている。この話はしない方がいいと思った。

今、私が母になって考えると、あの時母親は「子供を預けて、さらに不憫な思いをさせた」とバツが悪くなったのではないかと思う。

人手があっても孤独だった母親

私の家族は私が高校生まで二世帯で住んでいて、いわゆる嫁姑の関係で母と祖母は暮らしていた。そして小学校の途中まで駅まで遠い田舎に住んでいたから、徒歩圏内におしゃれなお店も、ゆっくりできるカフェも無かった。

その頃は、とにかく車で毎日どこかへ出かけたと母親は言う。姑の監視から逃げたかったんだと思う。

祖母がいるから私たちを任せて出かけることもできたはずなのに、母親はそうすることはせずに私たちを連れて出かけ、預けた。

専業主婦だった母が祖母に子供を見てもらって遊びに行くことはしづらかったのではないか。だけどたまには子どもたちと離れてショッピングがしたかった。

だけどあの日以来、そういった所に預けられたことは1度もない。わたしの「告げ口」が、母を責めてしまったのかもしれない。

あの日の弟にはさせたくない

自分が母になって、1時間でいいから誰かに預けたいと思う気持ちがよくわかるようになったけれど、息子があの日の弟と同じようにあしらわれたらと思うと悲しい。

ネットも普及してなくて、今より口コミが弱かった時代のことだ。きっとあの頃より優しく面倒を見てくれるに違いないのに。

これを書いて何が言いたいのかわからなくなってきちゃった。少なくとも「だから預けるな!」という母親を責めるものじゃないよ。

あの日の先生が少しでももっと優しく弟に接してくれていたら、私のこの切ない気待ちは無かっただろうし、告げ口もせず、母親は気軽に託児サービスを継続して利用できていたのかもしれないよね、ってこと。

核家族化が進んで、1人で子育てに奮闘している母親がこの日本にはたくさんたくさんいる。事情があって1人で育てているお父さんもいる。

疲れた両親がいる。

そういう人たちがもっと気軽に「誰か」や「なにか」を頼れるように。頼った結果、子供が楽しく過ごせるように。そういうふうになればいいなと思う。

そのためには、やはり、保育士さんのお給料を上げて働き手を増やし、保育園をつくり、待機児童ゼロになって欲しい。働き手が増えれば産休育休が取れるから保育士さんも自分のタイミングで子供が持てる…よね…?(保育士さんが仕事のために自分の人生を犠牲にする必要はない)

シッターももっと普及してほしい。ことさら今回の事件のように、多胎ママは「預けに行く」ことが大変なのだ。多胎ママや子だくさんママにはシッターさんの補助が出ればなお良い。

本当に心から子育てしやすい社会を望んでいる。

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