嘔吐〔この話はフィクションであり、実際の事件等には一切関係ありません〕※いささかグロテスク・イメージあります


エミュー号が消息を絶って20日。
全員絶望とみられたが、何と!自力で浮上してきたのだ。
外からしか開けられない扉が開くと、たった一人、ゴーラム卿が出てきた。
中からはひどく汚れた空気。
汚物と、もう一つ、日常では嗅ぐことのない異様な・・・

何よりなぜ、20日も生きていられた?
5人で4日分の空気しかないというの・・・に・・・

一人が気づき、続いてみなが気づいたが、ゴーラム卿は笑っている。

カルネアデスの板だろう?
適者生存だ。

勇気ある別の一人が船内を見た。
まろびでて吐いた。
吐き続けた。
嘔吐はとめどなく続いたという。

それでも地球は回っている