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羽生結弦さん離婚発表を巡るモヤモヤ3つ

 羽生さんが離婚を発表して以来、ずっとモヤモヤしている。問題提起、という意味で、そのモヤモヤの中身を披瀝しておきたい。  誰が、何をしたのか 1つは、誰が、何…

江川紹子
6か月前
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命と人権を思う

中国の中で抑圧されるウイグルやチベットの人々の命や人権が大事です。 ロシアで弾圧される人たちの命や人権が大事です。 アメリカがありもしない大量破壊兵器を理由に起…

江川紹子
3年前
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希望よ、来たれ!日本オペラ界再始動・東京二期会《フィデリオ》を鑑賞して

 どれだけ、この日を待っていたことか!  東京二期会が9月3日から4日間、オペラ《フィデリオ》を上演した。2月末に政府から自粛要請が出て以来、公演中止が続いた日本の…

江川紹子
3年前
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医療従事者を支えたい

 新型コロナウイルスの感染拡大で、検査も含めた医療現場の疲弊が伝えられている。医療機関での院内感染が相次ぎ、重症患者が増える中、医療従事者の緊張と疲労は想像に難…

江川紹子
4年前
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神奈川大学国際日本学部に入学されたみなさんへ

 入学おめでとうございます。  私は、4月1日付で国際日本学部の特任教授となり、これから「社会と人間」「メディアリテラシー」「ことばとジャーナリズム」などの講座を…

江川紹子
4年前
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安倍晋三のルーツをたどる、青木理著『安倍三代』(朝日文庫)を読んで

 青木理著『安倍三代』(朝日文庫)を面白く読んだ。  安倍寛、安倍晋太郎、安倍晋三と3代にわたる政治家の評伝で、3部構成の前2部が特に興味深い。とりわけ、寛を描い…

江川紹子
5年前
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”猛毒言葉”の使い方

 この国では、いつから、「死ね」とか「テロリスト」といった”猛毒”の言葉が、安易に使われるようになってしまったのだろうか。  強く激しい言葉も、繰り返し見聞きす…

江川紹子
5年前
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末尾「9」の2019年は、歴史的な転換の年になる……か。

 「末尾『9』の年には変動が起きる。2019年は、歴史的な転換の年になるだろう」――憲法学者の水島朝穂・早稲田大学教授がご自身のホームページで、そんな”予言”をして…

江川紹子
5年前
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わたしのお正月

 新しい年になりました。  お正月はめでたいと感じられる方々には、あけましておめでとうございます、と申し上げます。  なんもめでたくねえ、という方々には、もうすぐ…

江川紹子
5年前
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「死刑の執行猶予」について

 先日、Yahoo!ニュース個人に、こういう記事をアップしました。  今年は、オウム事件で13人の死刑が執行され、暮れも押し迫った12月27日に2人の死刑執行がありました。1…

江川紹子
5年前
16

note を始める

気になっていたので、とりあえず始めてみました。が、どのように使うのか、まだ決まっていません。そもそも、使い方がまだよく分かっていない。この投稿は無事アップされ…

江川紹子
5年前
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羽生結弦さん離婚発表を巡るモヤモヤ3つ


 羽生さんが離婚を発表して以来、ずっとモヤモヤしている。問題提起、という意味で、そのモヤモヤの中身を披瀝しておきたい。 

誰が、何をしたのか 1つは、誰が、何をしたのが問題なのか、という事実関係が判然としないことである。
 羽生さんのメッセージによれば、「様々なメディア媒体」による「誹謗中傷やストーカー行為」と「許可のない取材や報道」が問題なのだという。
 「様々なメディア媒体」とは何か。そも

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命と人権を思う

中国の中で抑圧されるウイグルやチベットの人々の命や人権が大事です。

ロシアで弾圧される人たちの命や人権が大事です。

アメリカがありもしない大量破壊兵器を理由に起こした戦争で、失われたり傷ついたイラク人の命や人権が大事です。

そのアメリカの中にも、差別や格差に苦しむ人々がいます。そうした命や人権が大事です。

イスラエルに土地と生活を奪われたパレスチナ人の命と人権が大事です。

ミャンマーでの

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希望よ、来たれ!日本オペラ界再始動・東京二期会《フィデリオ》を鑑賞して

希望よ、来たれ!日本オペラ界再始動・東京二期会《フィデリオ》を鑑賞して

 どれだけ、この日を待っていたことか!
 東京二期会が9月3日から4日間、オペラ《フィデリオ》を上演した。2月末に政府から自粛要請が出て以来、公演中止が続いた日本のオペラ界。私は初日と最終日に新国立劇場に足を運び、ダブルキャストの両方を鑑賞したが、ナマのオペラは実に半年ぶりだ。その感慨もあって、舞台、ピット、客席が一体となった感動的なラストシーンには涙が止まらなかった(ハッピーエンドの演目なのに!

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医療従事者を支えたい

医療従事者を支えたい

 新型コロナウイルスの感染拡大で、検査も含めた医療現場の疲弊が伝えられている。医療機関での院内感染が相次ぎ、重症患者が増える中、医療従事者の緊張と疲労は想像に難くない。過酷な状況の中、医療に携わるすべての方に、心から感謝したい。
 そんな中、感染者を受け入れたり、院内感染を公表した医療機関の職員たちが、苦境に立たされている、という。
 たとえば、4月14日付読売新聞夕刊は、引っ越し業者から作業を断

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神奈川大学国際日本学部に入学されたみなさんへ

神奈川大学国際日本学部に入学されたみなさんへ

 入学おめでとうございます。
 私は、4月1日付で国際日本学部の特任教授となり、これから「社会と人間」「メディアリテラシー」「ことばとジャーナリズム」などの講座を受け持つ江川紹子と言います。
 4月になったら皆さんと会えると楽しみにしていたのに、新型コロナウイルスのせいで、授業開始が5月になってしまったのは、本当に残念です。入学式もなくなり、みなさんもさぞや落胆していることでしょう。

 大学が休

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安倍晋三のルーツをたどる、青木理著『安倍三代』(朝日文庫)を読んで

安倍晋三のルーツをたどる、青木理著『安倍三代』(朝日文庫)を読んで

 青木理著『安倍三代』(朝日文庫)を面白く読んだ。
 安倍寛、安倍晋太郎、安倍晋三と3代にわたる政治家の評伝で、3部構成の前2部が特に興味深い。とりわけ、寛を描いた第1部が最もそそられた。それは、たぶん、筆者自身が対象者に魅力を感じ、熱を入れて取材したからでもあると思う。
 安倍現首相との関係で言うと、母方の祖父である岸信介とのつながりがクローズアップされることが多いが、父方の祖父安倍寛は非戦を訴

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”猛毒言葉”の使い方

 この国では、いつから、「死ね」とか「テロリスト」といった”猛毒”の言葉が、安易に使われるようになってしまったのだろうか。
 強く激しい言葉も、繰り返し見聞きするようになっていくと、慣れが生じ、使用する際の懸念や抵抗が弱まっていく。ツイッターにも頻出する「死ね」「死ねばいいのに」という言葉には、もちろん具体的殺意は感じられない。お気軽に使われている。
 ただ、発する本人の意図にかかわらず、言葉その

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末尾「9」の2019年は、歴史的な転換の年になる……か。

 「末尾『9』の年には変動が起きる。2019年は、歴史的な転換の年になるだろう」――憲法学者の水島朝穂・早稲田大学教授がご自身のホームページで、そんな”予言”をしているのを見て、改めて世界史の年表と教科書をめくってみた。

 なるほど。確かに世界を変える、あるいは現在に大きな影響を及ぼす変動が、「9」の年にはいくつも起きている。

あれから100年 今年は、様々な100周年がある。
 1919年6

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わたしのお正月

 新しい年になりました。
 お正月はめでたいと感じられる方々には、あけましておめでとうございます、と申し上げます。
 なんもめでたくねえ、という方々には、もうすぐ日常に戻りますから、無事にやりすごしましょう、と連帯のご挨拶(笑)をお送りいたします。
 ♫もういくつ寝ると、ふつうのひ~、です。

 かつては、私にとっても、お正月はそれなりにめでたく感じられる、特別な時間でした。
 元日になると、年末

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「死刑の執行猶予」について

 先日、Yahoo!ニュース個人に、こういう記事をアップしました。

 今年は、オウム事件で13人の死刑が執行され、暮れも押し迫った12月27日に2人の死刑執行がありました。1年に15人の執行というのは、法務省が死刑執行を発表するようになって、2008年と並んで最多とのことです。
 それでも100人を超える確定死刑囚が収監されており、つい最近も新たな死刑判決が下されました。
 死刑廃止は国際的な潮

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気になっていたので、とりあえず始めてみました。が、どのように使うのか、まだ決まっていません。そもそも、使い方がまだよく分かっていない。この投稿は無事アップされてるのかしらん(笑)