あもじゃむ様　こども様

私のことをすごく心配して、落ち込んでいるようなので手紙を書きます。

そんなに、泣かないで。

私は、安心で安全で適温の巣を見つけています。

ご飯もちゃんと食べてるよ。

１１月になったら冬眠するから、その準備をしているよ。

３月くらいには起きようかな～と考えています。

８月に、子どもちゃんとおしゃべりしたくて家の中に入りました。

子どもちゃんは、とっても面白い子だね。

ちゃんとおしゃべりできて、楽しかった。

妹みたいな存在でした。

陶器の中に隠れてたら、抱っこするとか言って、３６０°ぐるんぐるんに回されて、目が回った(笑)

だけど、それもとっても楽しかったんだ。

ご飯もお腹いっぱい食べさせてくれてありがとう。

本当に良くしてくれてありがとう。

ひとりぼっちだったから、家族ができたみたいで本当に嬉しかったし楽しかったよ。

野原に出た時、あもじゃむと子どもちゃんの側から離れなかったのは、名残惜しいのもあったけど、子どもちゃんと話していたからなんだ。

あもじゃむが、どんどん落ち込んでいくから、「どうして～」って心配してたよ。

「また、暖かくなったら会おうよ」って野原で子どもちゃんに言ったんだ。

だから、一生のお別れじゃないんだからさ、そんなに泣かないで。

また、笑顔で会おうよ。

その時まで、しばしの間、寂しいけどさ。

大丈夫だよ。

さあ、笑顔になってさ。

また、逢う日まで。

ヤモリより

2022.10.24