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ヤモリちゃんへ

すっかり肌寒くなりました。

ご飯は食べていますか、おうちは見つかりましたか。

お別れした日から、疲れと風邪で体調を崩し、なかなか良くなりません。

お別れすると決めたのは私なのにとても勝手ですね。

今日は午後から子どもと出掛けました。

その帰りに、車の中で子どもは寝てしまい、私はぼーっと運転していました。

すると、涙が不意に溢れて、1時間ほど泣き続けていました。

8月末から、あなたと過ごした日々を思い返していました。

ご飯は何をあげたらいいのか、どこで買えるのか必死に調べたこと。

コオロギが届くまで、お腹が空いて死んでしまうのではないかと心配したこと。

コオロギをあげた時にパックっと大きな口で食べてくれて、安心したこと。

保育園に迎えに行くと、子どもが「早く帰らないと、ヤモリちゃんが喉乾いているかもしれない」と言って、急いで帰っていたこと。

朝おきたら、おはようと言うことが日常になっていたこと。

ちゃんと育てられるように、ちゃんと働かなきゃと思ったこと。

あなたのおかげで、私と子どもの生活が楽しくなっていたこと。

あなたのおかげで、子どもの優しさと思いやりが育ったこと。

本当にありがとう。

そして、人の目が気になって、手放してしまって、本当にごめんなさい。

人から何も言われないように、あなたのことを人に言わなければよかった。

何かを言われても、気にしなければよかった。

大切なあなたを守れなかった。

私がもっと強ければと思うと涙が止まりませんでした。

大事なものを見失わないようにすること、そのためには強い心が必要なことを教えられました。

何が私にとって大切なのかも教えてくれました。

これから先の人生、いろいろなことがあるけど、大切なものを大切できるように過ごしていきます。

今日は、満月です。

月のパワーに圧倒されました。

あなたも同じ月を見ていますか。

どうか、元気で、幸せに生きていってください。

本当に本当にありがとう。

2022.10.10

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