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「フィレンツェの母」〜フィエーゾレ〜①

花の都「フィレンツェ」を一望できる場所といえば、言わずと知れた「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)」のクーポラならフィレンツェ観光のど真ん中、しかも360°に渡ってフィレンツェを一望できる

が、クーポラの上まで行くのがね。。。。ほんときつい、有料だし

そしてもう一つ、超人気スポット「ミケランジェロ広場」
ここはフィレンツェの中心からのんびり歩いていける(若干坂道と階段がしんどいが)し、バスでも行けるお手軽な場所 距離的にも近くにフィレンツェを感じながら一望できるだろう

しかし、天候・時間・季節にもよるだろうが、そこそこいつも長めのいい場所は観光客でぎっしり ウェディングの写真をとる海外からのカップルがいたりと賑やか

今回はちょっと足を伸ばしてFiesole(フィエーゾレ)へ行くことに


☆フィレンツェ中央駅から路線バス利用で20〜30分


この日は出勤するPaoloの車に乗せてもらってトラムや高速バスの停まる大きなハブステーションで降ろしてもらい、そこからトラムでフィレンツェまでやってきた バス・トラム共通の60分乗り放題チケットが40分くらい残っていたので混雑を避けてフィエーゾレでフィレンツェを一望しようと思いついた

電光掲示板で行き先と時間が出るの初めて見た

フィエーゾレまでは7番の路線バスで終点まで行けばいいので停留所を心配する必要がない フィレンツェ中央駅そばの停留所から乗車して約20分位だったかな
交通量の状況にもよるからはっきりした時間は言えないが、余裕みても30分くらい

☆「フレンツェの母」と称されるフィエーゾレ


フィエーゾレの歴史はフィレンツェよりも古く、エトルリアの都市国家に起源するため、「フィレンツェの母」と称され、フィレンツェの街全体を包み込むように位置するフィエーゾレの丘はまさしく「母」のような存在

路線バスが到着する広場

フィエーゾレまでの路線バスの運転手、ラジオで音楽かけてしかも途中電話もしながらの運転で「日本じゃありえないなぁ」などと思いながら、フィレンツェ郊外への車窓を楽しんでいた

広場を降りたらまず眺めの良い場所へ行こうと当てずっぽうで見当をつけて歩く途中に出会った黄色い可愛らしい家

そしてさらに歩いていくと見晴らしの良い場所に辿り着いた

車一台が通れるほどの細い道を行く


でもここよりもっと長めのいい場所があった

☆実は高級住宅・高級別荘地


フィエーゾレは静かで落ち着いた雰囲気の町で観光客もそう多くない そう大きくはないが、プライベートの城や高級ホテルが点在する高級住宅地・別荘地

そう大きくない町でちょっと歩けば木々が茂った美しい自然があって、フィレンツェを眺められる ゆったりとした時間を過ごせる場所だ

最初にちょっとフィレンツェを一望したので、町を散策してみることに

◆Comune di Fiesole(コムーネ ディ フィエーゾレ/フィエーゾレの市役所)

写真中央が市役所、右側はサンタ・マリア・プリメラーナ教会
いろんな家紋らしきものが壁に付いている

観光案内があるかな〜と思って入ったが、予想外れて市役所(笑
でも中に入れたので入ってみた(あわよくばお手洗い行っておこうかと)

壁という壁に写真や絵画が飾られている

こっちへ行くと市長室や会議室があるようだった

学校みたいな感じ

何があるでもなく。。。。

外から見えたバルコニーに出られないかな?と思って行ったけど出られなかった

ガラス越しに撮ったバルコニー

お手洗いも借りられる雰囲気ではなかったので、早々に退散

◆可愛いお店

石造りの建物に可愛いディスプレイは八百屋さん(オリーブオイルとワインも取り扱っている)

ちょうどハロウィン前、秋なので秋らしい飾りつけ

こっちは香水のお店のよう

造花だけどいっぱい花が飾られていて可愛らしい

イタリアのお店のエントランスの装飾、造花を駆使しているお店が多いかも
建物自体に自由に手を加えられない分、デコレーションで個性を出すのかも?

☆スルーしたけどフィエーゾレの見どころ「古代ローマ劇場」


私は過去に拝観したことがあるので今回は入らなかったけど、フィエーゾレには約2000年前に作られた半円形状石造りの古代ローマ劇場の遺跡が残っている

写真がなくて申し訳ないけど、初めてフィエーゾレを訪れるときは行ってみるといい 古代ローマ劇場のみならず、テルメ(温泉)跡、エトゥルスキ時代の神殿跡などがみられる

☆「Chiesa e Convento di San Francesco(サン・フランチェスコ修道院)」


「古代ローマ劇場」をスルーした私はというと、眺めのいい場所を求めて道路の標識に従いどんどん丘の上へ

塔のある建物の右手前が「古代ローマ劇場」がある場所
標識に従い歩くけどこれでいいのか?

途中、墓地の前を通過して人っこ1人いない道を歩くと塀の一部が空いていて広い広場の向こうに建物が

本当に人がいない

教会らしき建物に出くわしよくわからないまま行ってみたら「サン・フランチェスコ修道院」だった

シンプルな建物外装
フレスコ画?

礼拝堂の方は扉がしまっていて入れなかった(入れたのかもしれない)ので、礼拝堂脇の扉が開いているエリアへ行ってみた

カーブがステキな階段と華奢な鉄製の門

中庭があったけど門が開いてないので写真だけ外から撮った

今にも修道士が歩いてきそうな雰囲気
中庭の真ん中に井戸がある

中庭には入れなかったが、手前に小部屋があったので入ってみると壁にキリストの宗教画と修道士(サン・フランチェスコ?)の像が置かれていて献灯するようになっていた

私も献灯することに(日本のお寺に似てる)

キャンドル代はお気持ち(献金)

小部屋には教会にまつわるものや手作りの小物が置かれており、一部販売されていた

マグカップとかロザリオとか

メダイもあったので私は献金をしてメダイをいたただいてきた

「OFFERTA LIBERA」とあるので無料かと思ったけど献金はしないとね
メダイは日本のお守りのようなもの

以前は拝観料がなかった教会が拝観料を取る場合も増えてきたが、無料で拝観できるところは特に「お気持ち(献金)」はしたいなぁと思う 

サン・フランチェスコ修道院の広場からは遠くにフィレンツェの街が見えた

遠くからでもよくわかる大聖堂

☆フィエーゾレのビュースポット


サン・フランチェスコ修道院を背に階段を降りていくと見晴らしの良い場所がある

こんもりした木はどんぐりの木だった

ベンチもあって一休みもできるので、サイクリングの観光客が時折やってきた

ここからは静かにゆっくりとフィレンツェを一望できる

ミケランジェロ広場より遠景のフィレンツェだが、十分肉眼でも大聖堂が見える

赤茶色の屋根がフィレンツェらしい

コロナ以前よりも観光客が増えているフィレンツェの喧騒に心がざわついたら、ちょっと足を伸ばしてフィエーゾレで過ごすのもありだな〜

しばらく、この眺めのいい場所で休んでから路線バスを降りた広場の方へと戻っていく

いちいち路地が可愛い

⇨⇨次回へ続く

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