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サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局

今では日本国内にもお店がある「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」
今回のイタリア行きを聞いて親友から買い物を頼まれた

彼女がサンタ・マリア・ノヴェッラの香水を愛用しているのをよく知っているので依頼を受けたものの・・・・

彼女の家族に香りが不評ということで私のもとに来たサンタ・マリア・ノヴェッラの香水

☆サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局


自然治癒や予防医学をもとにした、フィレンツェで800年の歴史を誇る世界最古の薬局で1221年、フィレンツェに移住してきたドミニコ会の修道院が栽培した薬草を調合して薬を作ったのが始まりとされている

このサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局はフィレンツェの中央駅前にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の同じ敷地内にあるが、薬局の入り口はスカーラ通りVia della Scalaにある

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

◆イタリア到着早々に行ってみた

頼まれごとは早く済ませておこうとイタリア到着後早々に足を運んでみた

サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の表札

初めて来たのは1999年
イタリア留学から帰国の際、祖母へのお土産になりがいいか迷っていたところ、Novellaから「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局のハンドクリームとかいいわよ」と勧められた(そういえば、Novellaの名前は「サンタ・マリア・ノヴェッラ」だ)

当時はこんなショーウインドウなかったと思うが、オシャレになっている

すてきなディスプレイ

友人からはサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の商品リストを預かってきており、買うものは決まっているのでささっと購入するつもりだったが午後の遅い時間だったのが悪かった

長蛇の列!

入店人数を制限しているようだ(コロナ以降かな?)

帰るバスの時間もあったのでこの日はあきらめて出直すことに

◆再チャレンジするも

前回は長蛇の列であきらめたサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局
再チャレンジは早い時間に行ってみた

ボトルも箱も美しい香水

それでも入店待ちに少し並んだ

前のお二人は日本の方だった

頼まれものをチェックする

友人のご両親がイタリア旅行の際にこのリストをもらって来てくれたのだとか

10分としないで入店
店内はたくさんの買い物客でにぎわっている

素敵な室内

ちょっと見ているとすぐイタリア人スタッフが寄って来た
あまりくっついて回られるのは好きじゃないので、リストを見せて買うものだけ買おうとリストを見せる

欲しいものをスタッフが手元の機械に打ち込んでいく

友人が頼んだものだけで終わらせようと思ったが、「記念に自分も香水買おうかな」と思って「柑橘系の香水はあるか」と訊ねて勧められたものを試したら好みの香りだったので買うことにしたのだが・・・・・

この箱入りのシリーズのうちの1つを買おうとしたのだが

いざお会計!と思ったら、何とパスポートを持っていなかった
そう、Taxfreeの手続きをするにはパスポートがいる

パスポートを持参していなかったことを伝えると、「コピーもないの?」「写真撮ってないの?」とスタッフ

どっかにスキャンしたファイルがなかったか?とスマホを探るもないし、緊急連絡先一覧もその日は持っておらず

「また改めてくるので今日はキャンセルしたい」と伝えたら「あなたの購入するものを打ち込んでるのに」とさっきの手持の機械から出した小さなチケットを「圧強め」で見せられる

どうやら手元の機械で商品を打ち込むとレジの方へデータが飛び購入品がレジ側で用意され、購入者は購入品が打ち込まれた小さなチケットをレジへもっていき会計をして商品を受け取るシステムになっており、私の購入品が用意されているということを言っていた模様

「取りに帰れないの?」「明日来られないの?」と畳み掛けるように言われるが取りに帰るには片道バスで1時間近くかかるので無理だし、明日からローマへ行くので明日も無理

仕方ないので「取置きをお願いできますか?旅行から帰る金曜に取りに来るので」と伝えて自分の連絡先をメモして渡すと「OK!あなたの商品はレジの方で取り置きしておくので当日はまっすぐレジへ行ってちょうだい」と言われる

◆取り置きしてもらったものの

レジに一度入力したからと言っても支払い処理をしたわけでもなく、なぜ取り消ししてもらえないんだろう?彼女の売り上げになるから?とモヤモヤが続く

そうなるとだんだん購入意欲も減退してきた

なぜなら私が買おうとしている香水は50㎖で240€と高額、「本当に欲しかったか?」と思い返すと「雰囲気に流されていたなぁ」と思う

当時のレートで約4万円(クレカの手数料も考慮しての計算)
いくら「記念」と言ってもちょっとどうかな

それに香水の日本への持ち込み大丈夫かな?友人の香水が100㎖あるので規定の量超えてないかな?

しかもレートを考えると日本で買うのと変わりなくない??

などなどと考えが頭を巡って気持ちが重たくなる

◆ローマのサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局で

モヤモヤな気持ちをかき消しては再浮上、かき消しては再浮上しながらのローマ旅行

20年近くぶりのローマ旅行

パンテオンからナヴォーナ広場へ向かう途中にサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局のローマ店に遭遇し、ふと思った「いっそここで友人の頼まれものを購入してフィレンツェの本店へ行くのはやめようか」と

そういえば、友人の頼まれものも頼まれたから値段も見ずに購入したけどちゃんと確認してみよう

本店と違いとても小さな店舗だがお店のスタッフは感じがよく、値段の確認だけでも快く答えてくれて、日本とあまり変わらない価格であることを確認した

そしてどうするか決めた

  • まず友人に日本と価格が変わらないことを伝えてそれでも購入するか確認する

  • 変わらず購入するのであれば、取置きをお願いした本店へ行く

  • 本店へ行ったら「日本人スタッフ」もしくは「日本語がわかる人」をお願いする

  • 日本語対応してもらえるなら事情を説明して、自分の香水キャンセルしてもらう(日本語対応ができなくても翻訳アプリとカタコトのイタリア語でキャンセルする)

やっぱり自分から取り置きをお願いしておいて知らん顔していかないことは帰国してからも心のしこりになるから

◆3度目の正直でサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局へ

友人に購入するか確認したら「買って欲しい」とのこと
ということでサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局へ向かう

滞在先からフィレンツェ中心へのバスは1時間に1本あるかないかで片道40分〜1時間(曜日や時間帯による)かかる

この日はローマから帰った翌日で「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局へ行く!」だけに中心地へ

時刻表があるけど読み方がいまいちわからないのでいつもバス会社のアプリで確認

イタリア滞在中、バスには何度もヒヤヒヤさせられた
とにかく時間通りに来ないのはノーマルなんだが、日本人としてはそれがなかなか受け入れられない

この日も予定より20分近く遅れてきた

車内アナウンスも特にないので降りる場所周辺を覚えておいてボタンを押す感じ

こんなに香水を買うのに手こずると思わなかった・・・と苦笑いしながら3度目の来店

何度見たことか
前回、前々回はゆっくり内装を見ることもできなかった

到着するとすでに数人が入店待ちだったが、係のおじさまがいらしたので日本人スタッフがいるか尋ねると「今日は〇〇がいたはず」と確認しに店内へ

「〇〇がいるから対応してもらえるよ」ということで、まずは一安心

◆驚愕の事実!

入店の順番が回ってきて店内へ(早い時間でも賑わっている)

経営社が変わってインテリアも以前と変わったんだとか
様々な商品があるのである程度決まってないと目移りして決められない

日本人スタッフの方に取り置きしてもらっていることを伝えるとまず確認しに言ってくれたが、そこで驚愕の事実が

「取り置きされてませんが」

えぇ!!!あれだけ圧をかけておいて?!

でも不幸中の幸い?取り置きをキャンセルせずに、最初から買い物ができるのだから(ぶっちしても問題なかったじゃん?モヤモヤしながらローマ旅行しなくて済んだのに。とか思わないでもないが終わりよければ全てよし)

ということで無事友人の頼まれものと私も香水ではなく石鹸などを数点買い求めることができた

スタッフにもらったチケットを持って行くと商品がすでに用意されている
今回はちゃんとパスポート写しも持参したので無事免税の書類ももらえた

「はじめてのお使い」状態でなんとか買い物を済ませてホッとしたのはいうまでもないが、この後が・・・・・

☆免税ってどのくらいされるの?


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